Kick-A Blog

Akihiro Kikuchi's Miscellaneous notes

【Movie】ターボキッド

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シネマート新宿で、一週間限定のレイトショーで上映された『ターボキッド』を鑑賞。ポスターのビジュアルどおり、B級感丸出しの心躍るスバラシイ作品でした。おもしろかった!

『マッドマックス2』(1981年公開)がブームになっていたころ、モロにパクったパチモン映画がしこたま作られたわけですが、本作のテイストはまさにそれ。そのチープさを確信犯的に再現すると同時に、しっかりアップデートさせた監督(『ROADKILL SUPERSTARS』という3人組)の手腕には目を見張るものがありましたね。

 登場キャラの中では、主人公キッドと行動を共にするヒロインのアップルちゃん(ロランス・ルブーフ)が、とにかく最高! エキセントリックかつキュートな輝きっぷりに、完全にやられましたww 『キック・アス』のヒット・ガールに次ぐ、新たなカルトヒロインの誕生かも。

あと個人的には、BGMがカナダのバンド「Le Matos」による80's感あふれるエレクトリック・サウンドだったのもツボでしたね〜。グッジョブです!

やっぱりレイトショーで観るB級映画って、ちょっと格別だよなぁ〜。でもBlu-ray(来年1月発売)でフツーにもう一回観たら評価変わったりして・・・ww

【Art】ThreeA show「WITH SMILES ON OUR LIPS」

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先週、日本では初開催となるThreeA(スリーエー)のトイ&アートの展示会『WITH SMILES ON OUR LIPS』に行って来ました。開催場所は秋葉原のはずれにあるアートスペース(旧練成中学校)、アーツ千代田3331。訪れるのは今回で3度目なので、もう常連かもww

ThreeAとは、『メタルギアソリッド』シリーズのアートワークでも知られる世界的アーティスト「アシュレイ・ウッド」と、香港のトイメーカー『ThreeZero』の代表者「キム・ファン・ウォン」が手を組んで立ち上げた会社のこと。

主にオリジナルのトイや書籍、アパレルなどをリリースしているのですが、中でもフィギュアは大人気。ハイレベルなセンスとクオリティもさることながら、そのほとんどが数量限定の販売(しかも再販なし!)なので、世界中に熱狂的なコレクターが存在します。案の定、行った日にはすでに会場限定のトイはほぼ完売。売店コーナーは閑散としておりました・・・ww ガチャガチャ(1回1000円と2000円の2種類)はちょっとやってみたかったなぁ〜。

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アートの展示物は、やはりアシュレイ・ウッドの作品が中心でしたね。ダイナミックな筆致がスゴすぎる油彩画はもちろんサイコーでしたが、マンガチックなモノクロのペン画も良かったな〜。けっこうアダルティな内容の作品が多かったのにはちと驚きましたがww とりあえず大好きな『WWR』(ワールドウォーロボット)シリーズの原画がしこたま見れたので、ホントに行ってよかったです。

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ThreeAにゆかりのあるアーティストたちの作品も展示されていたわけですが、個人的に一番見たかったのは「ウィリアム・レー」の原画。じつはこの方、アメコミを描くときは「Bill Wray」というペンネームを使うんですよね。『レン&スティンピー』、『ヘルボーイJr.』、『Big Blown Baby』、『サムライジャック』などなど、ポップでマッドな画風は、ずっと憧れまくってます。

 残念ながら今回はアメコミ原画の展示はありませんでしたが、アートでもさすがの仕事ぶり。絵的な素晴らしさはもちろんのこと、どれもシニカルな視点で描かれているのがイイ! スーパーヒーローネタの数々は、哀愁を超えてなんか泣けましたよ・・・www

 

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【Blu-ray】 1941

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スティーブン・スピルバーグのコメディ超大作『1941』(79年公開)のブルーレイが、ようやく単品リリース。DVDは「海賊版か!?」ってくらいのヒドい画質だったので、ホントに待ちかねておりました。しかも劇場公開版(119分)と完全版(146分)の2枚組仕様というのもウレシイかぎりです。


本作は『ジョーズ』(75年)、『未知との遭遇』(77年)の連続大ヒットで絶好調だったスピルバーグが、巨額の製作費を投じて挑んだコメディ大作! ・・・だったわけですが、興行的にまさかの大コケwww すっかりスピルバーグ黒歴史としてネタにされてしまっていますが、個人的には思い出深い作品なんですよね〜。劇場で観たのは小学生のころ。当時、笑いといえばドリフがすべてだった時に初めて体感したアメリカン・コメディだったので、下ネタも含め(笑)何もかもがカルチャーショックだったんだよなぁ。


ダンスと乱闘が融合した圧巻のミュージカルシーン! 今でも見劣りしない精巧なミニチュア撮影! ジョン・ウィリアムス作曲の軽快なマーチ! そして家が丸ごと***してしまうラストの大オチ!・・・などなど、とにかく徹底したドタバタぶりが最高です。「失敗作」の烙印を押されてしまったとはいえ、まぎれもなく天才が手がけた逸品。もっと評価されていいと思うなぁ、この映画。

 

スピルバーグのインタビュー(特典映像)によると、当初はチョイ役のキャラクターだったワイルド・ビル・ケルソー大尉。でもジョン・ベルーシのキャスティングが決まってから登場シーンを増やし、大幅に肉付けしたんだそうな。確かにジョン・ベルーシはチョイ役で収まるような役者じゃないもんなぁ〜ww

このシーンのロケ地と給油所のおばちゃんは、スピルバーグ出世作『激突!』にも出てきます。

【Book】『ニンジャスレイヤー』

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アメリカ人の作家コンビ、ブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼズによるサイバーパンク・ニンジャ活劇。とにかくケレン味あふれる・・というか「ケレン味だけ」 で勝負してるところがサイコーですww 小説はまったく読まないタチなのですが、試し読みをしてみたら遅まきながらハマってしまい、一気に第1部「ネオサイタマ炎上編」(原題:Neo-Saitama in Flamesの4冊を読み倒してしまいました。

物語の舞台は、電脳技術が発達した近未来の日本。平凡なサラリマン(←「サラリーマン」と表記しないところが、この作品の妙)のフジキド・ケンジは、ニンジャの抗争に巻き込まれ、妻子を殺されてしまう。そこで瀕死の重傷を負った彼に、突如ナゾのニンジャソウルが憑依。赤黒い装束と共にニンジャスレイヤー(ニンジャを殺す者)に変貌した彼は、すべてのニンジャに復讐を開始する!というのが大スジ。

ニンジャ特有のスピード感あふれる活劇描写の上手さもさることながら、「合成スシ」やら「オイランドロイド」「バイオスモトリ」「ゲイシャパンクス」・・・などなど、日本の文化をアメリカ人ならではの大胆すぎる解釈でマッシュアップした近未来描写が、とにかくスバラシイ! 英語でのニュアンスはどうなっているのかわかりませんが、このクセになる独特のテイストは、確実に翻訳チームによる言語センスの功績でしょうね〜。コミカライズやアニメも展開されていますが、個人的には文字によるパフォーマンスを楽しむべき作品だと思います。

現在は第3部「不滅のニンジャソウル編」へ突入してるので、早く追いつかねば! Wasshoi!!!

【TV】『GOTHAM / ゴッサム』

バットマン』に登場する、あの犯罪都市を舞台にした海外ドラマ『GOTHAM / ゴッサム』の第1〜2話を見ました。主役は血気盛んな新米時代のゴードン警部補。ゴッサム・シティの有力者だったウェイン夫妻の殺害事件をきっかけに、腐敗と陰謀が渦巻く街の内情へ切り込んでいく!・・・というクライム・サスペンスです。

ドラマとしての出来の良さもさることながら、何と言ってもキャスティングの良さが光ってますね〜。

ブルース・ウェインバットマン)役のデヴィッド・マズーズ、オズワルド(ペンギン)役のロビン・ロード・テイラー、セリーナ・カイル(キャットウーマン)役のキャムレン・ビコンドヴァ、エドワード・ニグマ(リドラー)役のコリー・マイケル・スミスなどなど、若き日のおなじみのキャラたちが見事にハマってます。中でもキャムレン・ビコンドヴァ(言いにくっ)ちゃんのネコ顔っぷりは最高! あ、もちろん主役のゴードンを演じるベン・マッケンジーの好演も忘れちゃいけませんww

まだまだ始まったばかりですが、単なるプリークェルものにとどまらない雰囲気が感じられたので、今後も追っかけたいと思います。名前に「J」の付くあのキャラは、いつごろ出てくるのかなぁ〜。