2013年マイベストいろいろ <前編>
【BEST MOVIE】 2013年に観たベスト映画はコレ!
1位 『パシフィック・リム』
<監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ/出演:チャーリー・ハナム、菊地凛子、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ 他/上映時間:132分>
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巨大ロボ VS 怪獣!! こんなド直球すぎる娯楽映画を2013年にスクリーンで観られるなんて・・・!(感涙)。デル・トロ監督ありがとう!!
予想どおり公開時の劇場内は、この手のものが大好きなボンクラ野郎たち(自分も含む)の異様な熱気でムンムンでしたねww
映画の内容ウンヌンよりも、とにかく最高だったのは、見終わった後の劇場内を包む何ともいえない一体感と多幸感! 席を立つ観客の誰もがホントに満面の笑顔、笑顔・・・! まさに「ウィー・アー・ボンクラ」状態ww この光景、デル・トロ監督に見てほしかったなぁ〜。響かない人にはまったく響かないタイプの作品ですが、自分にとっては、おのれのボンクラぶりを再確認させてくれた極上のポップコーンムービーでした。
2位 『ゼロ・グラビティ』
<監督・脚本・製作:アルフォンソ・キュアロン/出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー 他/上映時間:91分>
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IMAX3Dで鑑賞したのですが、想像を超えるとんでもない映像体験でした!! ホントにスゴかった! 「映画を観て来た」というより、「宇宙に行って来た」という感覚がしっくりくる傑作でしたね。前日に自宅で観た『ライフ・オブ・パイ』もけっこうなサバイバルものだったんだけど、もぉ完全に凌駕しちゃってたなぁ〜。
演出が巧みなので、不慮の事故で宇宙空間に放り出されてしまう主人公(サンドラ・ブロック)にラストまで感情移入しまくり。マジで酸欠になるかと錯覚してしまうシーンがいくつもあったし、クライマックスでは「生き延びてくれ〜!」と心の中で絶叫ww 基本的に映画に3D演出は必要ないと思っているですが、この作品に関しては「必須」でしたね・・・。土下座しますw
3位 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
<監督:J・J・エイブラムス/出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、ベネディクト・カンバーバッチ 他/上映時間:133分>
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冒頭からアクセル全開で、ラストまでハラハラドキドキのつるべ打ち! 怒濤のJ・J演出に感服してしまう、王道のハリウッド大作でした。
この満腹感というか、過剰に観客を楽しませようとする姿勢は好きですね〜。カ○ン役に抜擢されたカンバーバッチも、期待どおりの存在感で良かったなぁ。このテンションで『スター・ウォーズ』の新作が作られるのかと思うと、今から楽しみでしかたありません!
4位 『ラストスタンド』
<監督:キム・ジウン/出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、フォレスト・ウィテカー、ジョニー・ノックスビル 他/上映時間:107分>
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期待値が低かった(シュワちゃんゴメン!)のですが、これは掘り出し物でした。第一線を退き、田舎町でひっそりと保安官を務めていた主人公(アーノルド・シュワルツェネッガー)が、町へ向かっている凶悪な逃走犯を迎え撃つ!・・というシンプルな筋書きながらも、見応えのある演出にグイグイ引き込まれました。
本作の肝は、やはり主人公の設定と、現在のシュワちゃんがメタ構造になっていることでしょうね。今の「枯れたシュワちゃん」は全然イケてますよ! 筋肉は衰えても、絵力のあるツラがまえは健在なので、今後も枯れモードでアクション作を続けてほしいなぁ。
そういえば、同時期に公開された『ライジング・ドラゴン』でジャッキー・チェンは、逆に年齢を超越した無敵モードに突入してましたね・・・ww
5位 『プロジェクトX』
<監督:ニマ・ヌリザデ/出演:トーマス・マン、オリヴァー・クーパー、ジョナサン・ダニエル・ブラウン 他/上映時間:87分>
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日本では劇場未公開のDVDスルー作品です。さえない男子高生3人組が、起死回生の盛大なホームパーティーを計画。しかし、無計画に宣伝しすぎたために、家にはドえらい数の人たちが押しかけてしまい、やがてパーティーは収拾不可能なカオス状態へ・・というお話。
映画の大半は、若者たちのバカ騒ぎ! そんな楽しいホームパーティーが、最終的に阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまう展開がサイコーでしたねぇ。クライマックスだけ観たら、完全に戦争映画だよwww とはいえ、青春映画としての要素もしっかり盛り込まれてるのが見事。「うん、これも青春だ!」と思わせるラストの処理も良かったなぁ。
ちなみにプロデュースは『ハングオーバー』シリーズを監督したトッド・フィリップス。納得ですw
次点 『COMIC-CON EPISODE IV : A FAN'S HOPE』
<監督・脚本・製作:モーガン・スパーロック/出演:ケヴィン・スミス、スタン・リー、セス・ローゲン、イーライ・ロス、ジョス・ウィードン、ポール・ディニ 他/上映時間:88分>
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DVDスルーを心待ちにしていたのですが、どうやら日本では完全にスルーされてしまったようなので、海外版DVDを購入して鑑賞しました。コミック、ゲーム、映画などを扱ったビッグイベント「サンディエゴ・コミコン」に集う様々な人たちにスポットをあてたドキュメンタリーです。
自分の漫画を持ち込むアーティスト志望の若者、会場でサプライズなプロポーズを計画するオタクカップルの彼氏、アメコミ屋さん(Mile High Comics)の駆け引き、試行錯誤するコスプレチームなど、ひとつのイベントでこんなにもドラマが起こっているとはww コミコンがただのお祭りじゃないということを知る、なかなか貴重な記録映像だと思いました。あと、合間に入ってくるコメンテイター陣がじつに豪華! 特典映像で個別に見ることもできるので、これは字幕付きで見たかったなぁ。あぁ〜、またコミコン行きたい!
【BEST GAME】 2013年にプレイしたベストゲームはコレ!
1位/グランド・セフト・オートV
全世界待望の新作にして、シリーズ最高の仕上がり!ブラッシュアップされたグラフィックの美しさはもちろんのこと、今作もメインシナリオは良く出来てましたねぇ。マイケル(爆裂お父さん)、トレバー(愛すべき狂人)、フランクリン(マイケルとトレバーの仲を取り持つしっかり者)の、デコボコ3人組が織りなすハチャメチャなクライムストーリーは、ホントに最高でしたw 映画化希望!
2位/ギアーズ・オブ・ウォー3
Xbox360の看板タイトル『ギアーズ・オブ・ウォー』 のトリロジー最終章! 主人公マーカス・フェニックス率いるデルタ部隊の最後の戦いを、がっつり体感させてもらいました。PLAYパートとMOVIEパートのシームレスな流れ は、相変わらずホントにお見事。Z指定ではありますが、良質なアクションゲームなのは確かですね。スピンオフ作『Gears of War:Judgment』も早くやらねば!
3位/トゥームレイダー
『トゥームレイダー』シリーズのリブート(再起動)作。漂着した謎の孤島で、主人公ララ・クロフトが過酷なサバイバル・アクションを展開します。単純に謎解きと多彩なアクションが面白かったですね~。死亡時のサディスティックな演出はちょっとやりすぎな気もするけど、キライじゃないですw
【Book】デヴィッド・ギルモア『父と息子のフィルム・クラブ』
ロバート・ヘンライの『アート・スピリット』に続き、またまたタマフル(TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』)の推薦図書特集で、個人的に引っかかった一冊。
本書は不登校になった15歳の息子と、映画評論家の父(著者)との交流をつづったノンフィクション。「学校は辞めてもいい。ただし条件が二つある。ひとつは麻薬には絶対手を出さないこと。もうひとつは週に三本、私が選んだ映画をいっしょに観ること」と、父は息子のジェシーに提案する。こうして、翌日から二人だけのフィルム・クラブが幕を上げるのでありました・・・・。
子供が人生の壁に直面したとき、親(自分)は何をしてやれるだろうか? 選択肢はいろいろあると思うけど、そんな緊迫した局面で「毎週いっしょに映画を観よう」という発想は目からウロコでしたww
著者の職業柄といえばそれまでだけど、ヘタなアドバイスをするよりは、時間をかけて名作映画たちにご教授願った方が全然正解でしょうね。無理な背伸びをせず、自分のフィールド(得意分野)を生かして子供と向き合う姿勢に、とても共感しました。
ギルモア親子が鑑賞した映画に関するウンチクが満載なので、期待どおり映画本として楽しめたわけですが、子育てに関する記述はどれも期待以上でしたねぇ〜。
《子育てとはさよならの連続である。まずおむつに別れを告げ、次いでベビー服に別れを告げ、そして最後には子供自身に別れを告げる。結局子供たちは、青春を親元ですごしてから去っていくんだ。》
《わが子のことなら自分は誰よりもよく知っていると、親は思い込む。なにしろ、あれだけ長い年月、階段を昇り降りし、ベッドに寝かしつけ、喜びと悲しみと解放感と心配を重ねてきたのだから、判断を間違うはずがないと思う。けれども、間違うのだ。子供はきまって、親の想像のつかないようなものをポケットに隠し持っているものだ。》
とにかくいろんな意味でグッとくる内容の一冊でした。教育にも使えてしまう「映画」というメディアの奥深さ、子育ての難しさ、フリーランスという職業の危うさ、などなど・・・。ウチの場合は、まずは「映画なんて興味ねえよ」などとヤボなことを言わない人間に育てたいと思いますwww
【Leisure】昆虫の家(新潟県胎内市)
夏休みということで、先週末に家族で新潟の実家へ帰省。ホントはのんびりダラダラしたかったのですが、夏休みモード全開の息子(小2)の勢いには勝てず、いろいろと出かけて来ましたw
中でも胎内市にある虫の博物館 『昆虫の家』は、予想以上に楽しい施設でした。
入館すると、玄関ロビーにいきなり「ヘラクレスオオカブトにさわろう」のコーナーがあって、早くも大興奮! すぐそばに展示してある普通のカブトムシよりも、あきらかにデカい!デカすぎる!やっぱり実物は、写真や映像よりも迫力ありますね〜。
触ってみると、生き物とは思えないツルツルした独特の硬質感がたまりません。そして持ち上げてみれば、さすがの重量感。「昆虫の王様」という称号はダテじゃないッスね。
屋外フロアの蝶園では、アゲハチョウにエサをあげる体験ができました。花に見立てた蜜皿を持ってじっとしていると、ナミアゲハやクロアゲハがけっこうフレンドリーに寄って来る♪来る♪ 目の前で美味しそうに蜜(じつはポカリスエット)を吸う姿がめちゃカワイイ〜。
同行してくれた蝶が苦手な我が妹も「ちょっと好きになれるかも・・・」と、つぶやいておりました。
そしていよいよ特別展「巨大カブト・クワガタ大集合」のフロアへ!・・・というか、フロアの入り口が地味すぎて危うくスルーするところでしたww フロア内にはコーカサスオオカブトやネプチューンオオカブトなど、昆虫界のスター選手が勢揃い。案の定、息子は興奮度マックス! 3DSで写真を撮りまくってました。
↑その中で個人的にイチバン心を奪われてしまったのは、この“世界一美しいクワガタ”と呼ばれている「ニジイロクワガタ」! その名の通り、虹色に輝くボディがステキすぎます。クワガタというよりカブトムシのようなカタチのツノ(正確には大アゴ)もイカすなぁ。
↑コチラは「オウゴンオニクワガタ」。その名のとおり、なんと全身がゴールド!自然界の驚異の造形センスに、ひたすら脱帽です・・・。
↑死んじゃうと体が赤く変色してしまうので、標本にはできないという貴重な「ルリボシカミキリ」もキレイだったなぁ〜。本物を見るのは初めてだったのですが、絶妙に澄んだブルーの体色がとても印象的でした。
でもルリボシカミキリって、この特別展のテーマ(巨大カブト・クワガタ大集合)と関係なくない?ww
【Art】竹谷隆之の仕事展
日本を代表する造形アーティスト・竹谷隆之氏の個展『竹谷隆之の仕事展』を見て来ました。
会場は以前『大友克洋GENGA展』で訪れたことのあるギャラリー、アーツ千代田 3331。嬉しいことに場内は撮影OKだったので、しこたま撮りまくりましたw
今回展示されている作品の数は、デザイン画なども含め約80点。メインのフロアには、竹谷アレンジされたおなじみのキャラクターたちがズラリ。しかもすべてがアートの域をも超えた恐るべき造形美! もうとにかく「スゲ〜!」(小声で)の連発でした。やっぱり立体物はスケール感も含め、実物を見るのがイチバンですねぇ。
もうひとつのフロアでは、竹谷氏のオリジナル創作シリーズ『漁師の角度』の作品が大集合。生活感あふれる漁師の世界にSF要素を加えた、絶妙なテイストがステキすぎます。初めて見る実物の圧倒的な造形力は、『S.M.H』での連載時に誌上で見ていた印象をあきらかに上回ってました。スバラシイ!
帰宅してから竹谷氏が手がけたオモチャ(私物のフィギュア)をあらためて眺めてみましたが、やはり「作品」と「商品」の差は歴然・・・。 良いモノを見ると目が肥えちゃいますなぁ〜ww
【Toy】T-Rex Figure (Brown)
Blu-rayで映画『ジュラシック・パーク』を久しぶりに見たら、ティラノサウルスのフィギュアが無性に欲しくなってしまい、ネットであれこれと物色。 そこで目に止まったのが、動物のフィギュアを多く手掛けるフランスのTOYメーカー・PAPO社製のコレ!
- メーカー:PAPO
- 素材:ソフトPVC
- サイズ:高さ約16センチ
- ギミック:下あごが可動
精巧なプロポーション、皮膚のリアルな質感、丁寧な塗装、そして何と言っても「ツラがまえ」が気に入ってしまいましたw 動物フィギュアといえばドイツの Schleich(シュライヒ)社の方が有名ですが、恐竜に関してはPAPOの方がクオリティが高い気がします。公園の草むらとかに持っていったら、なんかいい写真が撮れそうだなぁ。