Kick-A Blog

漫画家・イラストレーター、菊池晃弘のブログです。

【Art】大友克洋GENGA展

千代田区外神田にあるギャラリー「3331 Arts Chiyoda」で開催された『大友克洋GENGA展』に行って来ました。会場の外観は学校そのもの。それもそのはずで、ここは統合で閉校になった中学の校舎を改修したアートスペースなんだそうです。





建物内は、シャレた内装の中にも懐かしさが感じられる独特の雰囲気。ギャラリーというより、どこかの学校の文化際にお邪魔したような気分でした。どうせなら、併設されてるカフェには給食メニューを取り入れてほしかったなぁ。


今回のイベントの目玉は『AKIRA』全6巻の全原稿(約2300枚)展示! 物量的なインパクトは当然のことながら、やはり一枚一枚の原稿がハンパじゃないクオリティ。「どんだけ描き込むねん!」と、終始ツッコみまくり(笑)いや、ひたすら見入ってしまいました。

個人的にイチバン見たかったのは『童夢』の原稿。『童夢』は中3か高1の頃に初めて触れた大友作品で、突出したサイキック演出、ホラー表現‥‥とにかくすべてが衝撃的でした。で、生原稿を見たらまたまたビックリ! 凄惨な事件現場の見開きシーン(単行本P76〜P77)は、血痕の部分だけ赤インクを使っていたことが発覚! 印刷物ではわからないこーゆうこだわりが、圧倒的なリアリティを生むんでしょうねぇ〜。この事実には震えました。


石野卓球の1stソロアルバム『LOVE DUBS DUB』のジャケット画が “DCコミックの原稿用紙” に描かれていたことも発見! たぶんバットマンの短編『THE THIRD MASK(第三のマスク)』をやった時に提供されたんだと思われますが、肝心のバットマンはなぜか普通の原稿用紙に描かれていました。大友先生、自由だなぁ〜(笑) 原稿の余白部分にはタバコの焦げ跡らしきものや、試し描きの跡などなど、生々しい仕事の痕跡がけっこう残ってるあたりも興味深かったです。


原画以外には『AKIRA』に登場した、あの「金田バイク」も展示されてました。実際に走行可能で、製作された福岡から船を乗り継ぎつつ東京の会場まで走って来たそうです。なので、過去に見たことのあるハリボテ製とは違い、説得力のある存在感でしたね。やっぱりこのデザイン最高!カッコイイ〜! 




あと、『童夢』のクライマックスで壁が「ズン!」とヘコむあのシーンを再現できる撮影スペースも設置されていました。厳密に再現しようとすると足を浮かせないといけないので、写真を撮る方々はけっこう苦労してる様子でした(笑)