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Akihiro Kikuchi's Miscellaneous notes

【Movie】『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』

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<あらすじ> マックス(主人公)は女優の母親・アマンダを、交通事故で亡くしてしまう。それから3年後のある日、女子大生になったマックスは母の代表作だったB級ホラー映画『血まみれのキャンプ場』のリバイバル上映に招待され、友人たちと劇場へ。ところが上映中に火災が発生。マックスたちはスクリーンを破って脱出し、難を逃れた・・・かに思われたが、そこはさっきまで観ていた映画『血まみれのキャンプ場』の中の世界だった!生前の母と思わぬ再会を果たすマックスだったが、母は脇役なので必ず殺されてしまう!マックスは素性を隠し、母をファイナル・ガール(殺人鬼にとどめを刺す役のヒロイン)にしようと画策するが、はたしてシナリオを変えることはできるのか!?

TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルの企画「シネマランキング2015」で、スクリプト・ドクターでもある三宅隆太監督の推薦コメントを聴いてから観よう観ようと思っていたDVDスルー作品です。先週まで新宿のシネマカリテでレイトショー公開されてたので、観に行きたかったんだけどね〜。残念ながら行けずじまいだったので、オンデマンドで鑑賞しました。

ぶっちゃけ『13日の金曜日』と『ラスト・アクション・ヒーロー』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のいいとこ取りのホラーコメディなのですが、よく出来てたなぁ〜。ズバリ、コレは掘り出し物! 面白かった!

この手の低予算モノにありがちなバカ映画路線に走らず、しっかりと内容で勝負しているところが素晴らしいです。物語の中心となるのは、ホラー映画でのお約束キャラ(エッチの最中に殺されてしまう役)の母親と、母を守るためにエッチさせまいと奮闘する娘のドラマ。これって一見バカバカしいんだけど、じつは決められた運命に立ち向かうドラマでもあるんだよね。なので、クライマックスで訪れる母娘のドラマの結末には、かなりグッとくるものが・・・・。と思いきや、ラストのオチは爆笑。見事な締めでしたww

巧みなプロット、ポップな絵作り、80'sホラーの再現ぶり・・・などなど、随所に光るものがある作品だったので、ぜひこのスタッフ陣でもう1本撮ってほしい!