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Akihiro Kikuchi's Miscellaneous notes

【TV】『西部警察』全国縦断ロケセレクション

CSで放送された『西部警察』の全国縦断ロケセレクション(計13話)を鑑賞。テレビドラマでよくある「地方ロケ」で製作された回の特集なわけですが、そこは天下の大門軍団。銃撃戦!カーチェイス!爆破!!・・・などなど、期待どおり全国各地で大暴れ!www

たぶん今では撮影不可能と思われる大掛かりなアクションシーンの数々にシビレました。こんなエクストリームなドラマがテレビで観られたなんて、やっぱり80年代ってサイコーだなぁ〜。

 

●福岡ロケ編(西部警察PART-III - 1983年9月OA)

第18話「パニック・博多どんたく」/第19話「決戦! 燃えろ玄界灘

「博多どんたく」でにぎわう街中でのモブシーンが見もの。ロケの締めは福岡漁協の全面協力による、まさかの漁船大爆破!www 丸腰で大門軍団に協力する漁師さんたちの心意気にも感動しました。

 ●広島ロケ編(西部警察PART-II - 1982年10月OA)

第18話「広島市街パニック!!」/第19話「燃えろ!! 南十字星

ジャックされた市電を追い、広島市街を大門軍団のスーパーマシンが激走!そしてラストは惜しげもなく市電の車両を大爆破!! 当時人気絶頂だった漫才コンビB&Bを「もみじ饅頭」絡みでカメオ出演させてる点は抜かりないですね〜。

 ●名古屋ロケ編(西部警察PART-II - 1983年2〜3月OA)

第37話「戦慄のカーニバル」/第38話「決戦・地獄の要塞」

37話のナガシマスパーランド内での暴れっぷりもスゴかったけど、38話のクライマックスでの巨大煙突倒壊シーンが、とにかくスゴすぎ・・・!! 完全に「刑事ドラマ」の枠を超えちゃってますww 大門軍団の活躍って、ウルトラマンが戦った時と同じくらいの損害が出てるんじゃないの?

 ●静岡ロケ編(西部警察PART-II - 1982年8月OA)

第10話「大追跡!! 静岡市街戦 - 前篇」/第11話「大激闘!! 浜名湖決戦 - 後篇」

浜名湖での遊覧船爆破!火ダルマになるハト(舘ひろし)!・・・などなど、このロケも見どころ満載。でも最大の見せ場は、木暮課長(石原裕次郎)が静岡駅前にヘリでやって来るシーンかなww

 ●宮城ロケ編(西部警察PART-III - 1983年12月OA)

第32話「杜の都・激震!! - 前篇」/第33話「仙台爆破計画 - 後篇」

核爆弾での仙台壊滅計画を阻止するという、大門軍団史上最大のミッション! クライマックスは、イベント会場の給水塔に隠されていた核爆弾を発見! 大門軍団がタイムリミット寸前まで起爆装置の解除作業を決行!・・・という手に汗握る展開になるのですが、会場がパニックになるのを防ぐため、舘ひろしがステージで熱唱!(なんで?)というトンデモ展開になるのも見ものですww

 ●山形ロケ編(西部警察PART-III - 1983年10月OA)

第23話「走る炎!! 酒田大追跡 」/第24話「誘拐! 山形・蔵王ルート」

23話はミサイルを搭載した貨物列車との攻防戦!・・からの、敵アジト大爆破!!(ホントにスッゴい火薬量ww)にビックリ。24話は競馬場で、レース中の馬たちと並走するように展開されたカーチェイス&爆破シーンに、さらにビックリ。

 札幌ロケ編(西部警察PART-II - 1982年12月OA)

第26話「- 北都の叫び - カムバック・サーモン

 犯罪に手を染めてしまった息子と、その身を案じる父親のドラマが、豊平川に帰って来る鮭たちの姿にオーバーラップしていくという、強引だけどなかなかのシナリオ。息子役の保積ペペの好演もあり、けっこうな感動作になってました。でもやっぱりアクションもスゴかった〜! 『PART-III』のOPでも使われている豊平川河川敷での壮絶なカーアクションは、もう戦争映画の域だよ!www

 あと、この地方ロケシリーズの見どころとして忘れちゃいけないのが、地元企業との大胆なタイアップ。まるで旅番組のように、タイアップした企業名や商品名がキッチリと紹介されますww さらに、各企業の社長さんたちをドラマ内に出演させちゃうというサービスぶりもスゴいです。そんなシロウトたち(皆さん思いっきりセリフ棒読み・・・)を相手にしても、ピクリとも笑わずに演技できる団長はやっぱエラい!!

【Movie】ターボキッド

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シネマート新宿で、一週間限定のレイトショーで上映された『ターボキッド』を鑑賞。ポスターのビジュアルどおり、B級感丸出しの心躍るスバラシイ作品でした。おもしろかった!

『マッドマックス2』(1981年公開)がブームになっていたころ、モロにパクったパチモン映画がしこたま作られたわけですが、本作のテイストはまさにそれ。そのチープさを確信犯的に再現すると同時に、しっかりアップデートさせた監督(『ROADKILL SUPERSTARS』という3人組)の手腕には目を見張るものがありましたね。

 登場キャラの中では、主人公キッドと行動を共にするヒロインのアップルちゃん(ロランス・ルブーフ)が、とにかく最高! エキセントリックかつキュートな輝きっぷりに、完全にやられましたww 『キック・アス』のヒット・ガールに次ぐ、新たなカルトヒロインの誕生かも。

あと個人的には、BGMがカナダのバンド「Le Matos」による80's感あふれるエレクトリック・サウンドだったのもツボでしたね〜。グッジョブです!

やっぱりレイトショーで観るB級映画って、ちょっと格別だよなぁ〜。でもBlu-ray(来年1月発売)でフツーにもう一回観たら評価変わったりして・・・ww

【Art】ThreeA show「WITH SMILES ON OUR LIPS」

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先週、日本では初開催となるThreeA(スリーエー)のトイ&アートの展示会『WITH SMILES ON OUR LIPS』に行って来ました。開催場所は秋葉原のはずれにあるアートスペース(旧練成中学校)、アーツ千代田3331。訪れるのは今回で3度目なので、もう常連かもww

ThreeAとは、『メタルギアソリッド』シリーズのアートワークでも知られる世界的アーティスト「アシュレイ・ウッド」と、香港のトイメーカー『ThreeZero』の代表者「キム・ファン・ウォン」が手を組んで立ち上げた会社のこと。

主にオリジナルのトイや書籍、アパレルなどをリリースしているのですが、中でもフィギュアは大人気。ハイレベルなセンスとクオリティもさることながら、そのほとんどが数量限定の販売(しかも再販なし!)なので、世界中に熱狂的なコレクターが存在します。案の定、行った日にはすでに会場限定のトイはほぼ完売。売店コーナーは閑散としておりました・・・ww ガチャガチャ(1回1000円と2000円の2種類)はちょっとやってみたかったなぁ〜。

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アートの展示物は、やはりアシュレイ・ウッドの作品が中心でしたね。ダイナミックな筆致がスゴすぎる油彩画はもちろんサイコーでしたが、マンガチックなモノクロのペン画も良かったな〜。けっこうアダルティな内容の作品が多かったのにはちと驚きましたがww とりあえず大好きな『WWR』(ワールドウォーロボット)シリーズの原画がしこたま見れたので、ホントに行ってよかったです。

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ThreeAにゆかりのあるアーティストたちの作品も展示されていたわけですが、個人的に一番見たかったのは「ウィリアム・レー」の原画。じつはこの方、アメコミを描くときは「Bill Wray」というペンネームを使うんですよね。『レン&スティンピー』、『ヘルボーイJr.』、『Big Blown Baby』、『サムライジャック』などなど、ポップでマッドな画風は、ずっと憧れまくってます。

 残念ながら今回はアメコミ原画の展示はありませんでしたが、アートでもさすがの仕事ぶり。絵的な素晴らしさはもちろんのこと、どれもシニカルな視点で描かれているのがイイ! スーパーヒーローネタの数々は、哀愁を超えてなんか泣けましたよ・・・www

 

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【Blu-ray】 1941

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スティーブン・スピルバーグのコメディ超大作『1941』(79年公開)のブルーレイが、ようやく単品リリース。DVDは「海賊版か!?」ってくらいのヒドい画質だったので、ホントに待ちかねておりました。しかも劇場公開版(119分)と完全版(146分)の2枚組仕様というのもウレシイかぎりです。


本作は『ジョーズ』(75年)、『未知との遭遇』(77年)の連続大ヒットで絶好調だったスピルバーグが、巨額の製作費を投じて挑んだコメディ大作! ・・・だったわけですが、興行的にまさかの大コケwww すっかりスピルバーグ黒歴史としてネタにされてしまっていますが、個人的には思い出深い作品なんですよね〜。劇場で観たのは小学生のころ。当時、笑いといえばドリフがすべてだった時に初めて体感したアメリカン・コメディだったので、下ネタも含め(笑)何もかもがカルチャーショックだったんだよなぁ。


ダンスと乱闘が融合した圧巻のミュージカルシーン! 今でも見劣りしない精巧なミニチュア撮影! ジョン・ウィリアムス作曲の軽快なマーチ! そして家が丸ごと***してしまうラストの大オチ!・・・などなど、とにかく徹底したドタバタぶりが最高です。「失敗作」の烙印を押されてしまったとはいえ、まぎれもなく天才が手がけた逸品。もっと評価されていいと思うなぁ、この映画。

 

スピルバーグのインタビュー(特典映像)によると、当初はチョイ役のキャラクターだったワイルド・ビル・ケルソー大尉。でもジョン・ベルーシのキャスティングが決まってから登場シーンを増やし、大幅に肉付けしたんだそうな。確かにジョン・ベルーシはチョイ役で収まるような役者じゃないもんなぁ〜ww

このシーンのロケ地と給油所のおばちゃんは、スピルバーグ出世作『激突!』にも出てきます。

【Book】『ニンジャスレイヤー』

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アメリカ人の作家コンビ、ブラッドレー・ボンドとフィリップ・N・モーゼズによるサイバーパンク・ニンジャ活劇。とにかくケレン味あふれる・・というか「ケレン味だけ」 で勝負してるところがサイコーですww 小説はまったく読まないタチなのですが、試し読みをしてみたら遅まきながらハマってしまい、一気に第1部「ネオサイタマ炎上編」(原題:Neo-Saitama in Flamesの4冊を読み倒してしまいました。

物語の舞台は、電脳技術が発達した近未来の日本。平凡なサラリマン(←「サラリーマン」と表記しないところが、この作品の妙)のフジキド・ケンジは、ニンジャの抗争に巻き込まれ、妻子を殺されてしまう。そこで瀕死の重傷を負った彼に、突如ナゾのニンジャソウルが憑依。赤黒い装束と共にニンジャスレイヤー(ニンジャを殺す者)に変貌した彼は、すべてのニンジャに復讐を開始する!というのが大スジ。

ニンジャ特有のスピード感あふれる活劇描写の上手さもさることながら、「合成スシ」やら「オイランドロイド」「バイオスモトリ」「ゲイシャパンクス」・・・などなど、日本の文化をアメリカ人ならではの大胆すぎる解釈でマッシュアップした近未来描写が、とにかくスバラシイ! 英語でのニュアンスはどうなっているのかわかりませんが、このクセになる独特のテイストは、確実に翻訳チームによる言語センスの功績でしょうね〜。コミカライズやアニメも展開されていますが、個人的には文字によるパフォーマンスを楽しむべき作品だと思います。

現在は第3部「不滅のニンジャソウル編」へ突入してるので、早く追いつかねば! Wasshoi!!!