Kick-A Blog

Akihiro Kikuchi's Miscellaneous notes

マイベストアワード2014<前編>

【BEST MOVIE】2014年に観た映画ベスト5!

1位 LEGOムービー』

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監督・脚本:フィル・ロードクリストファー・ミラー/ 声の出演:クリス・プラットウィル・フェレルエリザベス・バンクスリーアム・ニーソンモーガン・フリーマン 他/上映時間:100分

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おもちゃネタ映画に新たな名作誕生! まるで本物のレゴでコマ撮りをしたかのような驚異のCG映像もさることながら、『トイ・ストーリー』とは一味違うアプローチでたたみかける軽妙なストーリーテリングがホントにお見事。「レゴ」という玩具ならではの特性を、作品のテーマとして完ペキに昇華してますね〜。キッズ向けのように見えて、じつは子供といっしょに観に行った親の方がガツンときてしまう後半の仕掛けに、完全にヤラれましたww 『アナ雪』の「レリゴー」もいいけど、本作の「Everything Is Awesome」(すべてはサイコー!)も、一度聴いたら頭から離れない名曲です!

 

2位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

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監督:ジェームズ・ガン/出演:クリス・プラットゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ、ブラッドリー・クーパー(声)、ヴィン・ディーゼル(声) 他/上映時間:121分

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今年のアメコミ映画界のダークホース! トロマ映画出身のジェームズ・ガンが、こんなビッグバジェットのエンタメ大作を成功させちゃうなんて、誰が予想できたでしょうか!?・・・ww でも娯楽映画の原点回帰というか、ここ最近のアメコミ映画にはなかった肩の凝らない作風が、なんだか新鮮で良かったなぁ〜。あと素晴らしかったのは、音楽のチョイスと使い方! 70年代の洋楽とスペースオペラの組み合わせが放つ未体験のグルーヴ感は、やったもん勝ちの大発明ですね。アウトテイク(?)の、ジャクソン5の曲に合わせて踊る「鉢植えグルート」は最高すぎるでしょ!ww

 

3位 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

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監督:アンソニー・ルッソ & ジョー・ルッソ/出演:クリス・エヴァンススカーレット・ヨハンソンアンソニー・マッキーサミュエル・L・ジャクソンロバート・レッドフォード 他/上映時間:136分

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とにかく見応えのある1本! 政治サスペンス、スパイアクション、そしてもちろんヒーローものとしても素晴らしい仕上がりになってます。特にアクションシーンはどれもキレッキレで、緊迫感あふれる演出とカメラワークにひたすら大興奮でした。ニック・フューリーが襲撃される白昼のシークエンスはスゴかったなぁ〜。ありゃ死ぬよww

ルッソ兄弟は続編の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』でもメガホンを取るそうなので、こっちも期待せずにはいられません!

 

4位 『ワールズ・エンド/酔っぱらいが世界を救う!』

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監督:エドガー・ライト/出演:サイモン・ペッグニック・フロストパディ・コンシダインマーティン・フリーマンエディ・マーサンロザムンド・パイク 他/上映時間:109分

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個人的に大好きなエドガー・ライト組の最新作! 今作も期待どおりというか何というか、やってくれましたね〜。途中からトンデモ展開になっちゃう『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のようなコメディ映画なわけですが、相変わらず独特のテンポ感と編集センスが光ってます。ホラー表現のハンパないこだわりもサスガ! 作品内容と同様に、お酒でも飲みながら観るには最高の1本じゃないでしょうかww

 

5位 『エクスペンダブルズ3/ワールドミッション』

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監督:パトリック・ヒューズ/出演:シルヴェスター・スタローンジェイソン・ステイサムアーノルド・シュワルツェネッガーハリソン・フォードメル・ギブソン 他/上映時間:126分

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アクションスターのワゴンセール第3弾! オッサンたちのキャッキャ感がシリーズ史上最高潮なので、大味な内容はほぼ帳消しww 絵ズラだけでお腹いっぱいになれる至極の「ごちそう映画」でした。中でも新加入したアントニオ・バンデラスのクドすぎる存在感は出色!www

これはもう確実に映画を超えた「何か」であると同時に、アクション映画ファンにとってこの上ない贈り物ですね。あと、パンフレットが遊び心あふれる素晴らしい出来。あの内容で税込820円は安い!

 

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 【BEST MUSIC】2014年に聴いた音楽ベスト8!

1位 『愛はおしゃれじゃない』 岡村靖幸 w 小出祐介

2位 『ディスコの神様 feat.藤井隆』  tofubeats

3位 『ミツコ』 水曜日のカンパネラ

4位 『No Way』 Czecho No Republic

5位  『Runaway』 Electric Youth

6位 『Tokyo Techno Drive feat. Nonoka』 Watusi

7位 『Stabilizher』 Frankmusik

8位 『HEAVEN FORNIA feat. JOY McRAW』 ZEN-LA-ROCK

【TV】『ALMOST HUMAN』

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『LOST』の・・というか、『スター・ウォーズ/エピソード7』の監督に抜擢されたJ・J・エイブラムスが放つ新作海外ドラマ『オールモスト・ヒューマン』のシーズン1(全13話)を鑑賞。

ドラマの舞台は2048年。とある事件のトラウマで心を閉ざす刑事と、妙に人間臭いアンドロイドがコンビを組み、数々の凶悪犯罪に挑んでいくというSFバディものです。

すごく面白くなりそうなニオイがプンプンしてたんだけど、結果的には不完全燃焼でしたね〜。いちばん引っかかったのは、主人公の刑事ケネックス(カール・アーバン)が既存のアンドロイドではなく、わざわざ旧型のドリアン(マイケル・イーリー)を相棒にした理由が希薄なこと。コンビを組むプロセスって、バディものでは超重要なのになぁ〜。とにかくその後も、コンビとしての化学反応(ハジケ感)が生まれなかったのが残念でした。で、やはりというか、シーズン1で打ち切り終了・・・。

でも、主演のカール・アーバンの演技は引きつけるものがあったし、様々な近未来犯罪のアイデアも面白かったので、ドラマ自体は悪くなかったと思います。あと、随所に出て来る『ブレードランナー』オマージュ(そのまんま?)の近未来演出も、潔くて好感持てましたw

とても惜しい作品だったので、設定だけ生かしてリメイクしてほしいなぁ。たとえば近未来のデトロイトを舞台に、陽気な黒人刑事とロボット警官がコンビを組む『ビバリーヒルズ・ロボコップ』とかどうですか?ww

【Book】フィギュア王 No.199

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買いそびれていた「フィギュア王」の最新号を、ようやく捕獲。お目当ては、特別付録の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マーティ・マクフライ With アインシュタイン(限定版)のフィギュアです。

見てのとおり「誰やねん!ww」的クオリティなのですが、これは「映画の公開当時に、もしもこんなフィギュアが発売されてたら・・・」という一周まわったハイセンスなコンセプトによるもの。

通常の製品版は、FUNKO社から『リ・アクション』シリーズとして『エイリアン』や『グーニーズ』などもラインナップされてますね。

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リアルなものが普通になった現在のフィギュアに対するアンチテーゼなのか? はたまた絵の上手い人がワザとヘタに描いた絵のようなものなのか?・・・。この何ともいえないフェイクレトロなテイストは、伝わる人にしか伝わらないだろうなぁ〜ww

フィギュア収集に目覚めた頃の初期衝動を思い起こさせてくれる、とても味わい深い逸品でありました。

【Movie】THE LAST BAUS

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先週、吉祥寺バウスシアターで開催中の「第7回 爆音映画祭」(http://www.bakuon-bb.net/)のプログラムを鑑賞して来ました。

観たのは、ケミカル・ブラザーズのライヴ(フジロックフェス2011)を映像化した『DON'T THINK』。前売り券は完売で、当日券の50枚も早々と売り切れる盛況ぶりでした。劇場内は映画を鑑賞するムードではなく、ライヴの開演を待ちわびる熱気で早くもヒートアップ!

 

スタンディングで騒いでもOKということだったので、上映が始まると立ち見客以外の人たちもゾロゾロと立ち上がり、もう完全にライヴハウス状態ww はらわたに響きわたる重低音! 凶暴かつ心地いい音圧! 全身で爆音セッティングの真骨頂を堪能させてもらいました。

やっぱりデカい音で好きなアーティストの曲を聴くのはサイコーですね〜。鉄板曲『Hey Boy Hey Girl』の起爆力は相変わらずスゴかったし、怒濤のケミカル節(天井知らずの高揚感)も泣きそうなほど良かった〜。最後列の席にいたのですが、踊りまくる観客のシルエット越しに観るスクリーンは、映像であることを忘れてしまう臨場感がありましたね。これぞ音楽映画の正しい見方! そういえば、上映終了後に通路に出たらソファーで若者がぶっ倒れてた(酸欠?)けど、彼は大丈夫だったのだろうか・・・(汗)

こんな楽しすぎる企画を提供し続けてくれたバウスシアターも、今月いっぱいで30年の歴史に幕を閉じてしまうとのこと。ハリウッド製のドハデな大作映画を観るには不向きな劇場かもしれないけど、映画の楽しみ方を教えてくれるホントに貴重な場所でしたね。ぜひともリニューアルして復活してほしいなぁ。

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入場開始直後の様子。爆音映画祭も今回がラストになるので、この後も立ち見客でいっぱいになりました。この企画の象徴でもある、ステージ両脇にそびえ立つ巨大スピーカーがカッコイイ!

【TV】Mickey Mouse (2013 TV series)

ディズニーチャンネルで放送が始まった『ミッキーマウス』の新作短編アニメシリーズが面白い! 1話約3分というショートストーリーながらも、『デクスターズラボ』や『スポンジ・ボブ』などを手がけたクリエイターたちが作ってるだけあって、ハイテンポでアッパーなドタバタ感がサイコーですw 

 ミッキーのトレードマークの両耳が飛んでいっちゃうとか、ドナルドダックにズボンと靴を貸して全裸になっちゃうとか、「そこ、いじっちゃっていいの?」と、思わず余計な心配をしてしまうシニカルな内容もイイ感じ。

 そういえば、過去作『Runaway Brain』(1995年)でも、脳ミソを怪物と交換させられてたし、ミッキーマウスって意外と体を張った芸風のキャラなんだよなぁww