マイ ベスト アワード2023
年を越えてしまいましたが、昨年の個人的趣味総括です!
🎥【BEST MOVIE】2023年に観たベスト映画
THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作)/原作・脚本・監督:井上雄彦/出演:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎 他/上映時間:124分
「うわっ、井上雄彦の絵が動いてる !!」というアニメーションとしてのインパクトに、とにかくやられました。『スパイダーバース』の衝撃に匹敵するというか、これは確実にアニメーションのまた新たな扉を開けちゃいましたね。
主軸となる宮城リョータのやや重い過去エピソードと、試合パートの流れがちょっとシンクロしてない感もありましたが、結果的には試合が最高すぎたので大満足!アニメ観賞というより完全に「スポーツ観戦」をした気分で映画館を後にしましたw
名セリフもしっかり盛り込んであったし、宮城以外のスタメンキャラたちの、それぞれの見せ場もシビレたなぁ~。
NOPE/ノープ(2022年製作)/脚本・監督:ジョーダン・ピール/出演:ダニエル・カルーヤ、キキ・パーマー 他/上映時間:131分
ジョーダン・ピール作品らしからぬ、かなり直球なエンタメ路線に振り切っていたところがいい意味で予想外で、とても面白かったです。
個人的に「未確認飛行物体 or 生物」は大好物ジャンルなので、スマートで秀逸な演出も相まって、終始ワクワクが止まりませんでしたw
得体の知れないアイツも含め、人間以外の生き物との関係性を考えさせられる映画でもあったわけですが、ゴーディ(チンパンジー)のエピソードはトラウマ級に怖かったなぁ…。
バイオレント・ナイト(2022年製作)/監督:トミー・ウィルコラ/出演:デヴィッド・ハーバー、ジョン・レグイザモ 他/上映時間:101分
『ホーム・アローン』と『ダイ・ハード』の旨味をきっちりと継承した、クリスマス映画の新たな名作誕生!? バイオレンスとファンタジーのバランスが絶妙な素晴らしい娯楽作品でしたw
サンタクロース役のデビッド・ハーバーがとにかくハマってましたね~。やさぐれた傍若無人さの中に、サンタとしての聖人さもしっかりと感じさせる見事な演技だったと思います。サンタの代行業を経験してきたすべてのパパ&ママたちに贈る最高のファンタジー映画じゃないでしょうか。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作)/脚本・監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート/出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン 他/上映時間:132分
自分の理解能力の低さ故に「なんかスんゴいものを観せられてるけど、頭の処理が追いつかねえぇぇ~!」というのが正直な感想。観賞後はかなりヘトヘトになりました…w
ホームドラマに壮大なマルチバース設定をぶち込むという発想の斬新さと、それをしっかり物語として昇華させているところが見事でしたね。「バース・ジャンプ」は発明級のギミックだったなぁ。好みがハッキリ別れるタイプのクセつよ作品ですが、確実に他にはない映画体験が味わえる重要作だと思います!
ブラック・フォン(2022年製作)/監督:スコット・デリクソン/出演:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ 他/上映時間:104分
正体不明の男に誘拐され、地下室に監禁されてしまった少年フィニーの脱出劇を描くサスペンスホラー。原作が短編小説ということもあり、サクッとドキドキできる良作でした。
スピリチュアル要素が重要なアクセントになっていて、それが最終的に家族の絆に結実していく流れは見事だったなぁ~。「後味の良いホラー映画」を求めている方にオススメです!
トップガン マーヴェリック(2022年製作)/監督:ジョセフ・コシンスキー/出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー 他/上映時間:131分
36年ぶりの続編ですが、前作の雰囲気を見事に踏襲(完コピ?)していたので、すんなり楽しむことができました。今回はマーヴェリック(トム・クルーズ)が教官として新人パイロットたちを育成することになっていましたが、やっぱり誰よりも飛びまくってましたねw
かつての相棒グースの息子との絡みは『クリード』を彷彿とさせる胸アツさがあったし、渓谷を攻めるクライマックスのミッションは『スター・ウォーズ』ep4のデス・スター攻略の興奮を思い起こさせるものがあったりと、いいとこ取りの面白さも詰まっていてサイコーだったなぁ。あと、喉の病気を押して出演してくれたヴァル・キルマーには感謝しかありません。ありがとうアイスマン!(泣)
犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作)/監督:イ・サンヨン/出演:マ・ドンソク、ソン・ソック 他/上映時間:106分
マ・ドンソク扮する豪腕刑事の活躍を描いた『犯罪都市』(2017年公開)の続編。バイオレンス・アクションとコメディ要素のバランスがとにかく絶妙で、前作よりも格段に面白かったです!
刑事モノなのにガンアクションがほぼ無いのが本作のスゴいところ。刃物で襲いかかって来る悪党どもに拳(こぶし)ひとつで立ち向かうマ・ドンソクが最高すぎます。これぞまさに鉄拳制裁!同僚の刑事たちや脇役もいいキャラぞろいだったので、3作目も楽しみだなぁ。マ・ドンソクが最強すぎるので、次はピンチに追い込まれる展開が見てみたいですw
モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作)/監督:リュ・スンワン/出演:キム・ユンソク、ホ・ジュノ 他/上映時間:121分
1990年、ソマリアの首都モガディシュで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの脱出劇を描く、実話をベースにしたアクション・サスペンス。
見どころは窮地に追い込まれた韓国と北朝鮮の大使たちの関係性の変化。展開的には胸アツなんだけど、これが単なる美談で終わらないところが切ない…。広大な屋外セットで再現された当時の空気感、大勢の黒人キャストによるリアルな異国感、クライマックスでの壮絶なカーアクションなどなど、見せ場も多くてホントに見事だったなぁ~。あらためて韓国エンタメのパワーに圧倒される1本でした。
さかなのこ(2022年製作)/監督:沖田修一/出演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗 他/上映時間:139分
ミー坊(さかなクン)役に、のんをキャスティングしたのは大正解!男性が演じた場合、たぶん誰がやってもモノマネっぽくなっていただろうし、これはのんが放つ絶妙なジェンダーレス感が見事にフィットしてましたね。
ミー坊の個性を全肯定する母親(演:井川遥)の、おだやかながらも芯のある姿勢にも感動。さかなクンのあの唯一無二のキャラクター性は、こういった周りの温かい環境も含めて完成した“ひとつの奇跡”なのかもなぁ~。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作)/監督:ホワキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・トンプソン/脚本:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム/出演:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド 他/上映時間:140分
1作目も文句ナシの傑作でしたが、明らかに超えてきましたねぇ~。さらに飛躍したビジュアル表現、抜群すぎるテンポ感、良すぎる選曲センス、そして何より練り込まれたシナリオがホントに素晴らしかったです!
次回作『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』にガッツリまたがる内容になっているので、それまではヘビロテ観賞することになりそうですw
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作)/監督:ジェームズ・ガン/出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン 他/上映時間:150分
三部作ものでここまで盛り上がるフィナーレを迎えた作品があったであろうか!? というくらい笑って泣けてスカッとする大満足の2時間半でした!
ロケットの生い立ちが今回明らかになるわけですが、想像以上にツライものでしたねぇ。実験動物たちの描写の容赦の無さに、ジェームズ・ガンらしさをビシビシ感じました…w
ガモーラの復活はちょっと無理があるかなぁ~と思いましたが、フィナーレに彼女が絡まないのはやっぱり寂しすぎるので、結果オーライでしょう。ともかく愛すべき連中の盛大な卒業パーティーに参加したような、多幸感あふれる最高のエンタメ大作です!
ザ・フラッシュ(2023年製作)/監督:アンディ・ムスキエティ/出演:エズラ・ミラー、ベン・アフレック、マイケル・キートン 他/上映時間:144分
『ジャスティス・リーグ』でも活躍したDCコミックスの超速ヒーロー・フラッシュの単独主演作。前評判の高さどおり、エンタメど真ん中の面白さ!DC作品らしからぬ明るさと笑いに満ちたスーパーヒーロー娯楽大作でした!
タイムリープ(&タイムパラドックス)という、こすり倒された題材を扱いながらも、軽妙なテンポ感と気の効いたアイデア、ダイナミックなビジュアルエフェクトで新たな面白さを確立してましたね。2役を演じきった主演のエズラ・ミラーも素晴らしかったなぁ~。あとラストの大オチはマジ最高。ジ⚪︎ージ・ク⚪︎ーニーありがとう!w
エスター ファースト・キル(2022年製作)/監督:ウィリアム・ブレント・ベル/出演:イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ 他/上映時間:99分
ネタバレ厳禁の傑作スリラー『エスター』の、まさかの13年ぶりの続編。
エスター役のイザベル・ファーマンはすっかりオトナ顔になっていたので、さすがにちょっと無理が…と思いましたが、彼女にしか出せない圧倒的な不気味さは健在。そんな違和感を帳消しにする存在感と、ツイストの効いたシナリオの面白さも相まってグイグイ引き込まれました。さすがに1作目を越えるほどの内容ではなかったけど、「エスター」のルーツが知りたい方はぜひ!
グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作)/監督:横山翔一/出演:杏花、ヤマダユウスケ、架乃ゆら 他/上映時間:102分
東京オリンピックの開催に伴い、外国人観光客への配慮などの理由によりコンビニから姿を消す事となった成人雑誌。そんな激動のタイミングに成人雑誌編集部へ配属されてしまった女性社員の奮闘を描く実話ベースのドラマ。
成人雑誌作りの裏側を覗き見る楽しさと、エロを仕事にすることになってしまった主人公の苦悩ぶりが面白かったです。全体的にコメディ調のライトなノリで描かれていますが、衰退していく成人雑誌業界の光景は真実味があって、なんともいえない寂しさはグッと来るものがありました。
それにしても東京五輪が決まってからの数年は「ニッポン最高!」みたいな自画自賛ムードと、大慌てで臭いものにフタをしようとする風潮が混在していて、なんかカッコ悪かったなぁ…。
バービー(2023年製作)/監督:グレタ・ガーウィグ/出演:マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、ウィル・フェレル 他/上映時間:114分
公式サイトのやらかしで、公開前にがっつりマイナスイメージが付いてしまいましたが、やはり作品の内容とはまったくの無関係。実写になったバービー&ケンたちが躍動する最高に楽しいファンタジック・ムービーでした!
とはいえ、楽しさだけのストレートなエンタメではなく、グレタ・ガーウィグ監督作ならではの明確なメッセージが込められいるのが本作の重要なポイント。
フェミニズム色強めの味付けは賛否が分かれそうですが、それは様々なバッシングと共に歩んできた「バービー」という玩具が持つ避けられないテーマ性でもあるので、その辺の盛り込み方は逆に上手いなぁ~と思いました。「オモチャ映画」のジャンルに一石を投じる新たな名作の誕生です!
ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作)/監督:ジェフ・ロウ/出演:シャモン・ブラウン・Jr、ニコラス・カントゥ、ジャッキー・チェン 他/上映時間:99分
正式名称『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』の“ティーンエイジ”の要素にフォーカスした本作。そういえばタートルズってティーンエイジャーだったんだなぁ~と、あらためて気づかされつつ、10代丸出しのワチャワチャ感がひたすら楽しかったです。ラクガキ調のファンキーなビジュアルデザインも素晴らしい!
展開がかなり王道だったのがちょっと残念でしたが、トータル的にはツボを押さえた娯楽性の高い仕上がりだったので、観に行って良かったです。最新の原作コミック(『ラスト・ローニン』)がシリアスな激重路線で進行してるので、なんかすごくホッとしましたw
コカイン・ベア(2023年製作)/監督:エリザベス・バンクス/出演:ケリー・ラッセル、オシェア・ジャクソン・Jr、オールデン・エアエンライク 他/上映時間:95分
アニマルパニック系のベタなB級映画だと思って期待値低めで鑑賞したら、かなりしっかりした作りの作品だったので良い意味で予想外!やはり製作にフィル・ロード&クリストファー・ミラーが参加してるだけあって、並のB級映画ではなかったですね。
物語のメインはもちろんコカインで凶暴化しちゃったクマちゃんなんだけど、それを取り巻く様々な人間たちのドラマがなかなか秀逸で面白かったなぁ~。グロ描写を含めた恐怖演出とコメディテイストのバランスもいい塩梅だったと思います。パニックものなのに、絶妙なホッコリ感も味わえるニクめない良作です!
FALL/フォール(2022年製作)/監督:スコット・マン/出演:グレース・フルトン、バージニア・ガードナー 他/上映時間:106分
東京スカイツリー並みの鉄塔のてっぺんに取り残されてしまった女子2人の運命を描く、高所恐怖症の方は視聴厳禁のサバイバル・スリラー。
ワンシチュエーションものとしては上出来!シンプルな筋書きの中に前フリを効かせたアイデアが盛り込まれているので、ラストまでしっかり楽しめました。それにしても主人公たちが趣味にしていた「フリークライミング」って恐ろしすぎでしょ。僕にはその魅力がまったくわかりません…w
長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作)/監督:ジョエル・クロフォード/出演:アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、フローレンス・ピュー 他/上映時間:100分
11年ぶりのシリーズ続編。なぜ今になって??…と、ちょっと懐疑的な気持ちで観てみたのですが、主人公の可愛くてカッコイイ猫・プスの魅力は健在!王道のファンタジー活劇をたっぷり堪能させてもらいました。
中でも『スパイダーバース』の手法を取り入れ、アップデートされたアクションシーンは目を見張るものがあったし、胸アツすぎるクライマックスの展開も実にお見事。そしてラストカットは、本作が『シュレック』のスピンオフだったということを思い出させてくれる素晴らしい締め方だったなぁ~。
#マンホール(2023年製作)/監督:熊切和嘉/出演:中島裕翔、奈緒、 永山絢斗 他/上映時間:99分
帰宅途中にマンホール内に転落してしまった男性会社員の脱出劇を描く、ワンシチュエーション・サスペンス。
いろいろと腑に落ちない部分もあったんだけど、仕掛けの多いシナリオの面白さに引き込まれました。軸となる展開がSNSなので、すべてをPC画面で見せる映画『search』に似た印象もありましたね。主演の「Hey! Say! Jump」中島裕翔さん、役者としては初めて観ましたが見事な演技でした!このまんま単独で舞台化しても面白いんじゃないかなぁ〜。
search/#サーチ2(2023年製作)/監督:ニック・ジョンソン、ウィル・メリック/出演:ストーム・リード、ニア・ロング、ヨアキム・デ・アルメイダ 他/上映時間:111分
ほぼPCの画面上だけで展開するサスペンス映画『search』(2018年公開)のシリーズ第2弾。今回の主人公は女子高生のジューン。不可解な失踪を遂げた母親の行方を、デジタルツールを駆使して捜索を開始する。
前作がかなり面白かったのでハードル上げて観たのですが、今作もしっかり面白かったです!ビジュアルのギミックに頼らない秀逸な筋立てと演出で、見事なサスペンスに仕上がってましたね〜。主人公のジューンと同じく自分もMacユーザーなので、リアリティと臨場感がとにかくハンパなかったです…w
リトル・バットマン クリスマスの大冒険(2023年製作)/監督:マイク・ロス/出演:ルーク・ウィルソン、ヨナス・キブレブ、ジェームズ・クロムウェル 他/上映時間:96分
クリスマスにひとりで留守番することになってしまったダミアン少年(お父さんはバットマン)の奮闘を描いた長編アニメ。
絵本調の柔らかなビジュアルと、デフォルメの効いたキャラデザインがとても良い!ほぼ『ホーム・アローン』のような展開でしたが、ダミアンくんのへっぽこヒーローぶりがサイコーでした。こんなにほっこりするバットマン作品は初めて観たかもw 安心してオススメできるファミリー向けクリスマス・ムービーだと思います。
ワイルド・スピード ファイヤーブースト(2023年製作)/監督:ルイ・レテリエ/出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジェイソン・ステイサム、シャーリーズ・セロン 他/上映時間:141分
カーアクション大河ドラマ『ワイルド・スピード』のシリーズ第10弾。『ワイルド・スピード MEGA MAX』(シリーズ5作目)で倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが、ドミニク・ファミリーに復讐を仕掛ける!
過去エピソードを上手いこと活用したボスキャラ(ダンテ)のひねり出し方はお見事。ジェイソン・モモアの、陽気さと狂気が混在した悪役ぶりも良かったなぁ〜。あとはもう、まさにブーストがかかったようなハイスピード展開がとにかくスゴすぎ。相変わらずツッコミ要素だらけなんだけど、「細けえツッコミはさせねえぜ!」とでも言わんばかりの展開の早さに、ラストまでまんまとノセられました…w
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📺【BEST DRAMA】2023年に観たベストドラマ
『ムービング』(全20話)
韓国の同名ウェブ漫画を実写化。超能力を隠し持つ子供たちと、秘めた過去を持つ親たちが織りなす壮大なサイキック・アクションドラマ。
韓国版『X-MEN』のような設定なので、アメコミファン向けのライトなドラマなのかと思ったら、韓流ならではの骨太なヒューマンドラマを主軸にした作りになっていて、メチャメチャ見応えありました。もちろんアクションやVFXも抜かりのないクオリティで見事でした!
主要キャラが出揃ったところでメインストーリーを一旦止め、各キャラの過去エピソードをじっくり描いていくという全体構成も、なかなか大胆で面白かったなぁ〜。
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🎮【BEST GAME】 2023年にプレイしたベストゲーム
Bomb Rush Cyberfunk
ドリームキャストの名作『ジェット セット ラジオ』(2000年発売)の待望の続編!・・・ではなく全くの別スタッフによる完全新作。おいおい、パクリかよ!と思いきや、これがまた完コピレベルの素晴らしい仕上がりでビックリ。爽快感あふれる面白さもさることながら、テクノ、ファンク、HIPHOPなどで構成されたサウンド面もサイコーでした!
Eastward
荒廃した未来世界を舞台に、不思議な力を秘めた少女の珊(サン)と心優しい無口なおじさんのジョンが冒険の旅に出るアクション・アドベンチャー。まぁとにかく『MOTHER2』を彷彿とさせる緻密に描かれたピクセルアートが美しすぎ!ゲーム的にはオーソドックスな作りですが、『The Last of Us』のような情感と、ノスタルジックなSFテイストがクセになる良ゲーでした。
Evil West
西部劇の世界観で展開されるバケモノ退治ゲーム。ド直球な一本道仕様ですが、痛快さに特化したバトルアクションがとにかく最高!映画的な演出と、ヴァンパイアハンターの主人公が持つ多彩な武器のカスタマイズも楽しかったです。続編があるなら、ぜひオープンワールド化してほしいなぁ〜。
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🚀【BEST HOBBY】2023年に買っちゃったベストオモチャ
DR. GRORDBORT'S : THE RIGHTEOUS BISON - INDIVISIBLE PARTICLE SMASHER
昨年も紹介した工房「ウェタ・ワークショップ」から発売された銃のオモチャ。『第9地区』や『キングコング』(ピーター・ジャクソン版)などのデザインを手がけたグレッグ・ブロードモアの著作コミック『Doctor Grordbort』シリーズに登場する架空のアイテムです。プラスチック製でトリガー部分しか可動しないのですが、スチームパンク調のデザインがカッコ良すぎ!
冷凍怪獣 ソフトロドン
アマプロというメーカーから発売されたオリジナル怪獣ソフビ。ソフトクリームを怪獣化するというアイデアと愛くるしいデザインに一目ボレして思わず衝動買い!このソフトロドンは胴体が「ワッフルコーン」のBタイプで、他に「フレアトップコーン」「テイクアウトコーン」の2種も存在しますw
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📚【BEST BOOK】2023年に読んだお気に入り本
Spider-Man: Across the Spider-Verse: The Art of the Movie
「The Art of〜」と名の付く設定画集は大好きで、昔からよく買っているのですが、この『アクロス・ザ・スパイダーバース』はその中でも出色の一冊!
劇中に登場した素敵すぎるキャラクターたちと美麗なマルチバース世界をじっくりと堪能できる、アニメの関連本とは思えない極上のアートブックです。できればスパイダー・ソサエティに出てきた全スパイダーマンの設定も載せて欲しかったけど、それは無理か・・・w
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🎧【BEST MUSIC】2023年によく聴いた楽曲♫
● The Chemical Brothers『Live Again ft. Halo Maud』
●The Chemical Brothers 『Skipping Like A Stone ft. Beck』
●Kenta Dedachi『Goldfish feat. Raine』
●Oliver Heldens x Kylie Minogue『10 Out Of 10』
●Night Tempo『Shampoo (feat. Yu Hayami) 』
●TOKYO CITYPOP CANDY『哀色ロマンティック (feat. RaNa)』
●Tokimeki Records feat. ひかり 『WINDY SUMMER』
●パソコン音楽クラブ『Day After Day feat. Mei Takahashi(LAUSBUB)』
・・・というわけで、グッバイ2023年!
2024年も刺激的なカルチャー&ホビーに出会えますように😄
コロ落ちCONVERGE
予約注文していた食玩『GUNDAM CONVERGE』の限定版『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で・・・』ホワイト・ディンゴ隊セットが到着!
『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で・・・』(以下コロ落ち)は1999年に発売されたドリームキャスト用のゲームで、コックピット視点の臨場感あふれる戦闘がよく出来ていて当時どハマりした思い出深い作品です。CONVERGEシリーズも絶妙なデフォルメセンスが好きでちょこちょこ買い集めていたので、このセットは迷わずポチってしまいました。
セット内容は、『コロ落ち』に登場する特殊遊撃部隊「ホワイト・ディンゴ」仕様のジム、ジムキャノン、量産型ガンキャノン、ジムスナイパーⅡ、アンダーグラウンド・ソナーを装備した支援車両のホバートラック(通称:オアシス)の5点。ミリタリーテイストのシブいカラーリング、小さいながらもホワイト・ディンゴ隊のロゴマークもしっかり再現されていてカッコイイ〜。あと、いちお食玩なのでちっさいガムが1個入ってましたw
↑ 各MSには台座が付属していたのですが、部隊としてディスプレイしたかったのでトミーテックから発売されているジオラマベース(ジオコレ1/144 荒野A)を使用してみたらなかなかイイ感じ。豊富な武器パーツ、ホバートラックはソナー作動状態に換装もできたりと、プレイバリューの高い大満足のセットでありました。
マイ ベスト アワード2022
🎥【BEST MOVIE】2022年に観たベスト映画!
映画館や動画配信サービスなどで鑑賞した作品の中から、今年の個人的ヒット作を選抜してみました。昨年同様テキストはFilmarksに投稿したものからの抜粋です。
ザ・スイッチ(2020年製作)/主演:ヴィンス・ヴォーン/監督:クリストファー・ランドン/上映時間:101分
残虐なスラッシャー描写をきっちり見せつつ、コメディ設定を利用しながら泣かせ要素も入れ、最終的には青春ラブストーリーに着地するという、見事すぎる離れワザ展開に拍手! 途中から女子高生にしか見えなくなるヴィンス・ヴォーンの怪演(?)も素晴らしかったですw
監督は「ハッピー・デス・デイ」シリーズでホラー・コメディの新境地を開いたクリストファー・ランドン。もう確実に独自路線を築き上げちゃってるので、次作も超楽しみです!
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作)/主演:トム・ホランド/監督:ジョン・ワッツ/上映時間:149分
全スパイディファンに贈られた超ご褒美映画!実写版「スパイダーバース」的なことになるんだろうなぁ~とは思っていましたが、ここまでやってくれるとは…! いやぁ~、とにかくスゴい映画でした。犬だったら「うれション」確実でしょうw
とはいえ、本作はスパイダーマンの過去作 (MCUも含む) をしっかり観た人向けの「一見さんお断り」仕様。アベンジャーズにおける『エンドゲーム』なので、目いっぱい楽しむためには予習必須です。
マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作)/主演:アナベル・ウォーリス/監督:ジェームス・ワン/上映時間:111分
やってることはB級ホラーの部類なんだけど、明らかに既存のホラー作品とは一線を画す突き抜けた仕上がり! ホラーの皮をかぶったとんでもない娯楽作品でした∙∙∙∙w
物語のキーとなる殺人鬼の正体 (仕掛け) は途中で気づいてしまいましたが、まったく失速することはなく、ラストまでガッツリ面白かったです。
ホラーのツボを知り尽くし、『ワイスピ』『アクアマン』というエンタメ大作もこなしたジェームズ・ワン監督がこじ開けた新たなジャンル映画の扉! 今後の進化にも目が離せませんね~。
ゴーストバスターズ/アフターライフ(2022年製作)/主演:マッケナ・グレイス/監督:ジェイソン・ライトマン/上映時間:124分
素晴らしい続編でした! 過去作のようなストレートなコメディ路線ではありませんが、『ゴーストバスターズ2』(1989年公開)からの流れを丁寧に受け継いだ正解の攻め方だったと思います。『ロッキー』で言うところの『クリード』的な発想でバトンをつなぎ、シリーズ集大成ともいえる感無量の仕上がり。『ゴーストバスターズ』で泣ける日が来るなんて∙∙∙∙w
本来製作されるはずだった正統な続編『ゴーストバスターズ3』が結局実現しなかったのは残念でしたが、本作がすべてを回収してくれましたね~。
あとイゴン(ハロルド・ライミス)の孫・フィービー役のマッケナ・グレイスがとにかく可愛いすぎ! キュートで芯のあるリケジョぶりに、おじいちゃんの遺伝子をしっかりと感じ取れましたよ。
ウエスト・サイド・ストーリー(2022年製作)/主演:アンセル・エルゴート/監督:スティーヴン・スピルバーグ/上映時間:157分
1961年に公開された名作ミュージカル映画『ウエストサイド物語』を、巨匠スピルバーグがリメイク! 61年版も予習済みで観賞したのですが、変なアレンジを加えずに真正面から丁寧にブラッシュアップされた仕上がりに好感が持てました。
歌とダンスはよりダイナミックに! ドラマパートはよりセンシティブに! スピルバーグ流の映画術も随所に感じられてメチャ楽しかったです。
THE BATMAN -ザ・バットマン-(2022年製作)/主演:ロバート・パティンソン/監督:マット・リーヴス/上映時間:176分
内容 & ビジュアル共に濃密で隙がなく、リブート作としては見事すぎる出来ばえ! 新たな『実写バットマン』の世界にガッツリ没入してしまいました。
お話としては『コスプレ探偵ブルースくん』(笑)といった感じの推理サスペンスでしたが、約3時間の長尺を引っ張るには最適の筋立てだったと思います。スーパーパワーを持っていないバットマンにもマッチしてましたね。
個人的にクリストファー・ノーラン版のゴッサムシティは舞台として現実味がありすぎて興ざめだったのですが、本作はティム・バートン版のダークなゴシック味を絶妙に加え、しっかりと「架空の街感」を表現している点も良かったです。
あと、なんといってもロバート・パティンソン(バットマン役)とゾーイ・クラビッツ(キャットウーマン役)が絵になりすぎというか、カッコ良すぎ! ビジュアルセンス高めの作りになっていたとはいえ、ロバート・パティンソンは「実写バットマン史上最高のイケメン」と言っていいくらい、マスク姿が似合っていたんじゃないでしょうか。本作でようやく『ダークナイト』の長い呪縛から解き放たれた気がしたので、ぜひこの作風でシリーズ化希望です!
サマーフィルムにのって(2020年製作)/主演:伊藤万理華/監督:松本壮史/上映時間:97分
シナリオの練り込み不足を感じる部分もありましたが、結果的には若いキャスト陣が醸し出す圧倒的な「青春感」に完敗でしたw
とにかく全編キラキラと輝きまくり。そのキラメキが爆発する怒濤のラストシーンは、観てる側がちょっと恥ずかしくなるくらいエモくて素晴らしかった!『カメラを止めるな!』もそうでしたが、作り手の映画愛が随所に感じられるところも良かったです。
できれば主要キャラのニックネーム(ハダシ、ビート板、ブルーハワイ)の解説シーンを入れてほしかったなぁ。それぞれの由来が気になりすぎる〜。
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作)/主演:ベネディクト・カンバーバッチ/監督:サム・ライミ/上映時間:126分
予想通りかなり忙しい内容の作品でしたが、わかりやすい筋立てと抜群のテンポ感で最後までガッツリ楽しめました! オカルト系スーパーヒーローのドクター・ストレンジと、監督サム・ライミの持ち味(ホラー要素)の食い合わせはバッチリだったと思います。
ただ役回り的にワンダが不憫すぎたなぁ~。強大な魔女っぷりはすごく良かったんだけど、なんかもうちょい救いが欲しかったかも∙∙∙∙。
プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作)/主演:キャリー・マリガン/監督:エメラルド・フェンネル/上映時間:113分
実家暮らしの平凡な女性(キャシー)が、夜な夜な繁華街でクズなお持ち帰り男たちに制裁を加えていくという復讐劇。復讐劇でありながら、とてもポップなタッチで描かれているのがなんとも新鮮でした。しかし、キャシーの秘められた目的が明かされていくと作品の空気は一変。そして驚愕のクライマックスへ∙∙∙∙。
いやぁ~、これはガツンとくる映画でしたね。ラストは「してやったり」な痛快オチ∙∙∙∙ではあるんだけど、手放しでは盛り上がれない複雑な心境になること必至。見事な脚本でした!
チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作)/出演:ジョン・ムレイニー他/監督:アキヴァ・シェイファー/上映時間:98分
ディズニーの人気コンビ「チップとデール」の約30年ぶりの主演作。舞台は実写とアニメが混在する『ロジャー・ラビット』のような世界。
大人向けの自虐ネタ満載なんだけど、ファミリー向けとしてもしっかり楽しめる仕上がりになっているというバランス取りが絶妙! そんなディズニーらしからぬ、なかなか攻めた作風が新鮮で面白かったです。アグリー・ソニック(実写版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のボツデザイン)の再起用も最高でしたw
ドロステのはてで僕ら(2019年製作)/出演:土佐和成 他/監督:山口淳太/上映時間:70分
あっという間の上映時間70分、観始めたら止まらない“時間泥棒”映画でした。まぁとにかく発想がスゴすぎ! そのひとことに尽きますね。スゴすぎて最後までついていくのが大変でしたが、確実に新しいSF体験をさせてもらいました。
邦画SFはハリウッドのような大作路線ではなく、劇中でも引用していた藤子不二雄先生が提唱したS (すこし) F (ふしぎ) 路線にまだまだ鉱脈があると思えたので、こーゆう作品がもっと増えていってほしいなぁ~。
ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作)/出演:オリヴィア・コールマン 他/監督:マイケル・リアンダ/上映時間:113分
「AIの暴走」「家族の絆」といった、映画的にはよくある題材を主軸にしながらも、とてもフレッシュな感覚に満ちあふれた良作アニメ!
矢継ぎばやに挿入されるラクガキのようなビジュアル・エフェクト、絶妙な小ネタの数々など、とにかくテンポの良さが抜群。キャラクターデザインは好みが分かれそうですが、手描きっぽい質感のグラフィックが主人公一家のデコボコぶりとマッチしていて良かったと思います。やっぱりフィル・ロード & クリストファー・ミラーのコンビが絡んだ作品は、頭ひとつ抜きん出てますねぇ~。
浅草キッド(2021年製作)/主演:柳楽優弥/監督:劇団ひとり/上映時間:122分
師弟関係の物語ではありますが、誰もが人生において「お世話になった人」を思い起こさずにはいられない、心に染み渡る一作。
まぁとにかく柳楽優弥のたけしっぷりが素晴らしすぎ! 役者ならではのアプローチで挑んだ「ビートたけし像」は、モノマネとは一線を画す完成度だったなぁ~。師匠役の大泉洋はシリアスなシーンはもちろん、コントのシーンもさすがの切れ味でしたね。あらためて彼の「お笑いスキル」の高さを実感しました。
ライズ・オブ・ミュータント・タートルズ THE MOVIE(2022年製作)/出演:ベン・シュワルツ 他/監督:アンディ・スリアーノ、アント・ウォード/上映時間:82分
2018~20年まで放映されたTVアニメ『ライズ・オブ・ザ・ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』が劇場版として復活!
コミック調のキレのあるビジュアルとテンポ感の良さもさることながら、とにかく「少年漫画」のど真ん中をいくような胸アツの王道展開にシビレました。これは劇場で観たかったなぁ~。本作を機に日本ではスルーされてしまったTVシリーズ版も、ぜひとも配信してほしい!Netflixさんお願いします!
プレデター:ザ・プレイ(2022年製作)/主演:アンバー・ミッドサンダー/監督:ダン・トラクテンバーグ/上映時間:100分
狩猟型エイリアン「プレデター」の関連作第7弾。今回の舞台は1700年代初期のアメリカ大陸。大自然の中で暮らすコマンチ族の少女ナルが、突如飛来したプレデターに立ち向かう!
個人的には主演女優さんにもっと野性味と精悍さが欲しかった気がしましたが、プレデター作品としては見事な出来栄え! 伏線の小ネタをしっかり生かしたクライマックスの闘いは、まさに手に汗握る展開で大興奮でした。あと、プレデターのデザインが時代設定に合ったちょっと原始的な造形になっていて、めちゃカッコよかったなぁ~。フィギュア化希望!
デイ・シフト(2022年製作)/主演:ジェイミー・フォックス/監督:J・J・ペリー/上映時間:113分
家族には内緒で、デイ・シフト(昼間勤務)でバンパイア退治を遂行する男の活躍を描いたアクションコメディ。
ありがちな設定 & 筋書きながらも、87イレブン・プロダクションによるアクションシーンがやはりキレっキレで最高! この高レベルのアクションが作品の推進力になっているので、ラストまでしっかり楽しめました。バディものとしても面白くなりそうなので、続編作ってほしいなぁ~。
殺人鬼から逃げる夜(2020年製作)/主演:チン・ギジュ/監督:クォン・オスン/上映時間:104分
連続殺人事件の犯行現場に出くわしてしまった聴覚障害のある女性が、犯人に命を狙われることになる韓流スリラー。
犯人(殺人鬼)が自信過剰キャラなため、逃げられる隙が多くてモヤモヤしましたが、聴覚のハンデから生じる心理戦は緊迫感があって見応えありました。でも『逃走中』ばりのシンプルな追いかけっこもけっこう多くてビックリw ひたすら逃げまくった主人公が、胸クソな殺人鬼に一矢報いるクライマックスはスカっとしました!
ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作)/出演:アニャ・テイラー=ジョイ 他/監督:エドガー・ライト/上映時間:116分
作品自体の面白さもさることながら、とにかく曲使いがサイコー。『ベイビー・ドライバー』もシビレましたが、エドガー・ライトの選曲センスにあらためて脱帽です。こんなオシャレなホラー映画、初めて観たかも。
結末への展開がちょっと読めてしまったのが惜しい気もしましたが、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイの美麗すぎる共演は、ひたすら眼福でありましたw
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作)/出演:古谷徹 他/監督:安彦良和/上映時間:108分
TVアニメ「機動戦士ガンダム」の第15話「ククルス・ドアンの島」を長編映画化。
アニメ版「THE ORIGIN」はシャアが主軸だったので、ようやく観たかった「ガンダム」が観れたという感じ。アムロを筆頭に、あのホワイトベースの面々がブラッシュアップされた最新の安彦画で観れるありがたさに、ただただ感激。あと、メカのCG描写が「THE ORIGIN」よりもクオリティが上がっている感じで、違和感がなく素晴らしかったです。ドアンの「作画崩壊ザク」カッコ良すぎ!w
シャドウ・イン・クラウド(2020年製作)/主演:クロエ・グレース・モレッツ/監督:ロザンヌ・リァン/上映時間:83分
いい意味で予想を裏切るタイプの作品でしたね。ほぼ爆撃機の機内だけでの展開なんだけど、あきさせない構成と演出がなかなか上手かったなぁ。
グレムリン(機械に悪戯をするという架空の生物)は精神的なメタファーかと思いきや、しっかり実在扱いでビックリw そこからはもう「何を見せられてるんだ!?」という感じでしたが、クロエちゃんの魅力にも引っ張られ、ラストまで一気に楽しめてしまいました。
レイジング・ファイア(2021年製作)/主演:ドニー・イェン/監督:ベニー・チャン/上映時間:126分
ドニー・イェンとニコラス・ツェーの共演を見るのは「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」(2006年公開)以来でしたが、期待どおりの最強のマッチング! ふたりのキレッキレな立ち回りにラストまで釘付けでした。
ドラマとしての見応えもさることながら、本作の肝(きも)はやはりアクション。通行人も巻き込んだ街中での大胆なガン & カーアクション、そしてクライマックスでのドニー・イェン vs ニコラス・ツェー戦は別料金払ってもいいくらいの好カード!全人類必見です!
エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作)/主演:ミリー・ボビー・ブラウン/監督:ハリー・ブラッドビア/上映時間:130分
1作目も面白かったけど、続編となる本作は面白さが格段にアップ! コメディとシリアスの絶妙なバランスとテンポ感、推理ドラマとしてのクオリティ、どこをとってもかなりブラッシュアップされた仕上がりになっていたと思います。
キャスト陣はすっかり板に付いた感じでみんな素晴らしかったなぁ。不気味で小憎らしい新キャラのグレイル警視もサイコーでしたw 次回作(製作希望!)はシャーロックにおけるモリアーティのような、エノーラの宿敵の登場なんかも期待してます。
アイの歌声を聴かせて(2021年製作)/出演:土屋太鳳、福原遥 他/監督:吉浦康裕/上映時間:108分
女子高生の姿をしたAIロボットのシオンと、シオンの開発者の娘・サトミ & クラスメイトたちが織り成す青春アニメ。
序盤のコメディタッチな流れも良いのですが、何といっても後半のエモすぎる展開が見事でした!
特にシオンの素性が明かされるくだりは、怒濤の伏線回収から泣かしにかかるという容赦ない演出なので、まんまと涙腺をやられました∙∙∙∙w これ、実写化してもかなり面白くなるんじゃないかなぁ~。
バーバリアン(2022年製作)/主演:ジョージア・キャンベル/監督:ザック・クレッガー/上映時間:103分
内容的にはオーソドックスなバケモノ系ホラーなんだけど、ひねりの効いたストーリー構成が見事! 構成の妙で後半の展開はグイグイ引き込まれました。ホラーとしてはもちろん、単純にエンタメとして面白かったです。
脚本・監督を務めたザック・クレッガーは、単独ではこれが初監督作とのこと。ホラーじゃない作品もぜひ観てみたい!
RRR(2022年製作)/主演:N・T・R・ラオ・ジュニア/監督:S・S・ラージャマウリ/上映時間:179分
評判どおりのエンタメ要素全部乗せムービー! 映像、演出、音楽∙∙∙∙とにかく圧倒されっぱなしの3時間でした。なんかもう面白すぎて涙出ましたよw
特にやられたのが音楽。ダンスシーンはもちろん、気持ちを高揚させまくるインド特有のパンチのあるリズムと旋律に、終始爆アガり状態だったなぁ~。他のエンタメ系作品を観るのは、ひとまず本作の強烈な余韻がさめてからにしようと思います∙∙∙∙。
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作)/出演:ユアン・マクレガー 他/監督:ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン/上映時間:117分
ロバート・ゼメキスが実写リメイクした『ピノキオ』は焼き直し感しかなかったけど、本作はタイトル通りのデル・トロ風味あふれるちょっぴりダークなアレンジが素晴らしかったです。
舞台設定を閉塞感のある戦時下にしたことで、ピノッキオの無邪気さが際立ってましたね。国に操られる人間たちと、自由奔放な人形(ピノッキオ)という対比構造になっていたところも上手いなぁと思いました。でもまぁとにかくストップモーションアニメとしてのクオリティがエグいので、観といて絶対に損のない作品です!
ブラックアダム(2022年製作)/主演:ドウェイン・ジョンソン/監督:ジャウム・コレット=セラ/上映時間:124分
ドウェイン・ジョンソン(以下ロック様)はリアルに暴れてナンボだと思っていたので期待値低めだったのですが、いやいやどうして、SFXバリバリのスーパーヒーローものもイケますね~。
やはりロック様は圧倒的な絵ヂカラがあるので、「5000年の封印から復活した破壊神」というバケモノぶりも説得力ありありw ヒーローでもヴィランでもない“オレ様キャラ”が見事にハマっていたので、ラストまで一気に楽しめました。残念ながら興収面での赤字、スタジオ側のゴタつきなどがあって続編は無さそうですが、スーパーヒーローのロック様はぜひまたどこかで見てみたい!
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📺【BEST DRAMA】2022年に観たベストドラマ!
『死霊のはらわた リターンズ 』シーズン1〜3(全30話)
カルト人気を誇るサム・ライミの名作ホラー映画『死霊のはらわた』三部作の、その後の顛末を描いたホラーコメディドラマ。
すっかりオッサンになったアッシュが、またしても“死者の書”に振り回されるわけですが、その振り回されっぷりに迷いがなくてサイコーでした。過激なスラッシャー描写、死体を使った不謹慎ギャグなどが満載なので、万人にオススメは出来ませんが、こんな突き抜けたアホなドラマがあってもいいじゃないですかw
結論「やっぱりブルース・キャンベル最高!」
『ストレンジャー・シングス 未知の世界 』シーズン4(全9話)
前シーズンから約3年、メインキャストの少年少女たちもすっかり大きくなってどうなるものかと思っていましたが、期待を裏切らない最っ高の内容でした。
緊張感が途切れない巧妙すぎる展開はもちろん、主人公たちの成長ぶりについつい保護者目線で涙腺を刺激されまくり∙∙∙∙。ダファー兄弟の創作手腕、恐るべし!
渋谷でやってたPRONTOとのコラボカフェ、連日予約殺到で行けずじまいだったので、ぜひまたやってほしいなぁ〜。
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🎮【BEST GAME】 2022年にプレイしたベストゲーム!
Stray
サイバーパンクな世界で展開される、迷子のネコを主人公にしたADV。フランスの小規模なスタジオが開発した、いわゆる「インディーズゲーム」なんだけど、インディーズならではの発想力とゲームセンスの高さが光る作品でしたねぇ。途中ややキビしいアクションパートもありましたが、ニャンコの愛らしさと独特のSF感に最後まで引き込まれました。
オリオリワールド
アニメ『アドベンチャー・タイム』を彷彿とさせるグラフィックが目を引くスケボーアクションゲーム。横スクロールで展開される多彩なコースの楽しさもさることながら、とにかくスケボーでの疾走感が気持ち良すぎw トリップ感のあるチルなBGMも含め、ストレスフリーなプレイ感がクセになる良ゲーです。
Injustice 2
DCコミックスのキャラクターが総登場する、2017年発売の格闘ゲーム。残念ながら日本版は未発売だったのですが、これはもったいない!グラフィックのクオリティ、操作性、ストーリーモードの完成度など、めちゃ良く出来てます。特に注目なのは格キャラの超必殺技! 技が決まったときの痛快な演出( ↑ 動画参照)がどれもサイコーすぎますw
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🚀【BEST HOBBY】2022年に買ったベストオモチャ!
MINI EPICS(ALIEN:Ellen Ripley、Xenomorph、PREDATOR:Jungle Hunter)/WETA workshop
『ロード・オブ・ザ・リング』など、映画の特殊メイクやプロップ製作で知られる工房ウェタ・ワークショップから発売されている「ミニ・エピックス」というフィギュア・シリーズ。可動部分はありませんが、アニメ調にデフォルメされた造形と躍動感のあるポージングがどれもイイ!この絶妙なデザインセンス、ツボです。
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📚【BEST BOOK】2022年に読んだ面白かった本!
エレクトリック・ステイト/シモン・ストーレンハーグ 著
スウェーデンの作家シモン・ストーレンハーグによるグラフィックノベル。ディストピア世界を舞台に、少女ミシェルと小型ロボットが旅をするというストーリー。
まぁとにかくストーレンハーグが描くアートワークが素晴らしすぎ! 空想とリアルが絶妙に混在するディストピアの描写がホントに見事で、すっかり魅了されてしまいました。Netflixで映画化が決まってるらしく、なんと監督はルッソ兄弟、主演は『ストレンジャー・シングス』のミリー・ボビー・ブラウンとクリス・プラットとのこと。こりゃ楽しみだ♪
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🎧【BEST MUSIC】2022年のベストミュージック♫
● MONDO GROSSO『IN THIS WORLD feat. 坂本龍一』
● ザ・リーサルウェポンズ『昇龍拳が出ない feat.カプチューン』
● ザ・リーサルウェポンズ『ねこねこヘヴン feat.上坂すみれ』
● ザ・リーサルウェポンズ『シューティングスターレディオ feat.宇多丸,スーパー・ササダンゴ・マシン』
● Tokimeki Records feat. ひかり『透明なガール 〜Dye me〜』
● Tokimeki Records feat. ひかり『Sweet Escape』
● Tokimeki Records feat. ひかり『One More Kiss』
● Deep Sea Diving Club『Left Alone feat. 土岐麻子』
● Night Tempo『Be With You (feat. Ai Furihata)』
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🎉【Goodbye 2022】今年の私的総括
おかげさまで今年は単行本を3冊も出すことができました!ご愛読していただいている皆様に感謝感謝でございます!🤣 あと夏に『おしりダンディ ザ・ヤング』のスタッフでひさびさの食事会をやれたことも嬉しかったです。コロナの状況にもよるけど、来年はもっと気軽に集まれる機会が増えるといいなぁ。
マイベストアワード2021
🎞【BEST MOVIE】2021年に観たベスト映画!
コロナ禍での巣ごもり生活がすっかり染みついてしまい、今年も映画鑑賞は動画配信サービス、BS、CSがメインに・・・。というわけで、今年からメモ代わりに始めた「フィルマークス」に投稿した映画レビューの中から、個人的に高評価だった作品を抜粋してみました。
イエスタデイ(2019年製作)/製作国:イギリス/上映時間:112分/主演:ヒメーシュ・パテル/監督:ダニー・ボイル (鑑賞日:2021年3月12日)
冴えないミュージシャンが、ひょんなことから「ビートルズ」が存在しない世界へ!ビートルズの楽曲を自分の作品として発表した彼は、一躍トップミュージシャンとなるのだが・・・。
とにかく発想が最高!現実とちょっとズレてる絶妙な世界感、音楽ネタとファンタジーのバランスが素晴らしいです。あと後半のサプライズ的なとある展開は、ガチなビートルズファンではありませんがグッときてしまいました。ビートルズに関する予習をしておくと、より楽しめる作品だと思います!
悪人伝(2018年製作)/製作国:韓国/上映時間:110分/主演:マ・ドンソク/監督:イ・ウォンテ (鑑賞日:2021年3月16日)
ヤクザの組長と破天荒な刑事が手を組み、連続無差別殺人鬼を追い詰めるバイオレンスアクション。主演は組長役の我らがマ・ドンソク兄貴!ゴリゴリの極道キャラなんだけど、マ・ドンソクならではの「にじみ出てしまう人柄の良さ」が本作も堪能できて最高でした。
凶悪な殺人鬼を裁くのは法か!? 拳か!? ラストまで熱量が下がらないので、一気に見てしまいました。スタローン製作のハリウッドリメイク版も超楽しみです!
とんかつDJアゲ太郎(2020年製作)/製作国:日本/上映時間:100分/主演:北村匠海/監督:二宮健 (鑑賞日:2021年4月30日)
原作マンガ&アニメ版がスゴく良かったので、この実写版はハードルが上がりきった状態で観ました。で、結果まんまとアゲられました!面白かったです!
主演の北村匠海(とんかつに合うソース顔)を筆頭にキャスティングがナイスだったし、とにかく選曲がサイコー。アガる場面でわかりやすいアゲ曲をきっちりぶち込んでくれてるので、音楽映画としてもしっかり楽しめました。
惜しむらくはDJ関連の音楽ウンチク(解説)が盛り込まれていないので、主人公がDJブースで具体的に何をしているのか?どれだけ上達したのか?がいまいちわかりづらくなっていたこと。あえて省いたんだろうけど、もうちょいフォローは入れてほしかったなぁ~。
劇場公開前に出演者の不祥事でケチがついてしまいましたが、作品自体はポジティブなバイブスに満ちあふれた良作。オススメです!
ラーヤと龍の王国(2020年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:108分/声の出演:ケリー・マリー・トラン 他/監督:ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ (鑑賞日:2021年6月7日)
物語の舞台は分断された5つの国。そのうちの「ハート国」の首長の娘ラーヤは、世界にかつての平和を取り戻すため、聖なる“龍の石”のかけらを探す旅に出る。
突出したアイデアやビジュアルは無かったものの、ディズニー作品だけにまたしても隙のない安定した面白さでした。確実に及第点を越えてくるディズニーの品質管理の高さ、やはり恐るべし…!
凛としつつも快活なラーヤ、テンションが軽妙な龍のシスーなど、とにかくどのキャラクターも生き生きとしていて良かったなぁ~。セリフは無かったけど、成長したラーヤの相棒トゥクトゥクは巨大なBB-8みたいで最高w あれは乗ってみたい!
イップ・マン 完結(2019年製作)/製作国:中国香港/上映時間:105分/主演:ドニー・イェン/監督:ウィルソン・イップ (鑑賞日:2021年6月14日)
良かった…!泣けた……!
イップ・マン師匠の生き様、しかと見届けさせてもらいました。
シリーズ最終作、晩年期のイップ・マンの物語なので、作品的にはかなりおとなしい印象でしたが、見応えはじゅうぶん。自分の余命、息子の将来、偏見や人種差別との戦い……これらの問題に立ち向かったイップ・マンの”終活“のドラマでしたね。
で、言わずもがなイップ・マン役のドニー・イェンがやっぱり最高!地味なルックス(いい意味で)が、なんともいえない哀愁と凄みを感じさせるし、そこから繰り出されるアクションは何度見てもホレボレする美しさ。これはもうスタローンの「ロッキー」に匹敵するハマり役だと思います。
本作で見納めなのはもったいない気がしますが、ひとまずお疲れ様でした!
トゥモロー・ウォー(2021年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:140分/主演:クリス・プラット/監督:クリス・マッケイ (鑑賞日:2021年7月4日)
狂悪なエイリアンの侵略、人類滅亡の危機、タイムトラベル、家族の絆……こんな使い倒されたネタしかない内容なのに、メチャ面白かった!ベタな素材でも、まだまだ料理しだいで美味しくなるんだなぁ~。
主演のクリス・プラットは圧倒的「主役感」というか、やはり確実に作品を引っ張っていくパワーがありますね。で、その父親役がJ・K・シモンズってのも最高。この絵ヂカラあふれる2人の共演に、人類の希望を見ましたw
監督は「レゴバットマン ザ・ムービー」のクリス・マッケイ。これが実写映画デビュー作とは思えない見事な仕事ぶりだったので、今後も注目したいと思います!
ゴジラvsコング(2021年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:114分/主演:アレクサンダー・スカルスガルド/監督:アダム・ウィンガード (鑑賞日:2021年7月22日)
1年数ヵ月ぶりに映画館で観賞。ようやく帰ってこれたというワクワク感が高まりすぎて、上映前から妙なテンションでしたw
そんなわけで劇場観賞復帰をゴジラとコングに出迎えてもらったわけですが、期待どおり見たいと思っていたものをお腹いっぱい見せてもらいました!中だるみを感じる部分はあったものの、映画史上最大級のビッグマッチに終始釘づけ。本作はゴジラの爬虫類感と、コングのゴリラ感がけっこう強調されていたので、なかなか新鮮でした。クライマックスでの共闘(ネタバレ?)はベタすぎるけど、胸アツだったなぁ~。怪獣映画サイコー!
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(2020年製作)/製作国:日本/上映時間:155分/声の出演:緒方恵美、林原めぐみ 他/総監督:庵野秀明 (鑑賞日:2021年8月18日)
エヴァガチ勢ではないので、すべては理解できていませんが、圧巻の作画量&情報量、演出のキレぐあいに感服。 TVシリーズと劇場版の過去作を一応リアルタイムで観てきたので、最終作となる本作は、やはり感慨深いものがありましたね。馴染みのあるキャラたちを見送る卒業式に参加したような気持ちにもなりました。
とにかく時間はかかりましたが(ホントに)、作り手がしっかりと幕引きをしてくれたことが素晴らしいと思います!
アルプススタンドのはしの方(2020年製作)/製作国:日本/上映時間:75分/出演:小野莉奈、平井亜門 他/監督:城定秀夫 (鑑賞日:2021年8月21日)
夏の甲子園、野球部の応援に駆り出された高校生たちが、タイトル通り“アルプススタンドのはしの方”で繰り広げるコメディタッチの会話劇。
元ネタが演劇だけあって、ワンシチュエーションものとしての完成度は高かったなぁ〜。いわゆる「じゃない方」に属する高校生たちが織り成す等身大のドラマに、グイグイ引き込まれてしまいました。思いがけず胸アツな流れになっていくクライマックス展開もお見事!
かなりミニマムな群像劇だけど、これも立派な青春映画だと思います!
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作)/製作国:日本/上映時間:117分/声の出演:花江夏樹 他/監督:外崎春雄 (鑑賞日:2021年9月28日)
大ブームを巻き起こしたTVシリーズから続く劇場版。期待どおり、いやそれ以上の圧巻の出来栄えにシビレました!これは映画館で観とくべきだったなぁ~。
もちろん原作漫画の良さありきなんだけど、「鬼滅」はホントにアニメに恵まれましたね。原作からの相乗効果を超える、ちょっと神がかったここまでのクオリティはなかなか生まれないんじゃないかと思います。
とりあえず好き嫌いは置いといて、確実に観ておくべき作品でしょう。まだまだブームは続きそうですね~。
ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:240分/出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル 他/監督:ザック・スナイダー (鑑賞日:2021年10月19日)
4時間という超長尺作品でしたが、イッキに観てしまいました。見応えありありで面白かったです!劇場公開版の大味なお祭り感も嫌いじゃないけど、こっちを観てしまうともう戻れないかも…。それぐらい別モノに生まれ変わってましたね。
予想どおりというか、4時間の大半はザック・スナイダーお得意の「スロー演出」のオンパレードw スロー演出は、やりすぎるとイライラしてしまうものですが、さすがはその辺を熟知した監督だけあって使い方が実にお見事!ドラマチックなテンポ感にグイグイ引き込まれてしまいました。
「カッコいい絵づくり」にこだわり続けてきたザック・スナイダーの集大成的作品じゃないでしょうか。
映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作)/製作国:イギリス・フランス/上映時間:86分/監督:リチャード・フェラン、ウィル・ベッカー (鑑賞日:2021年10月26日)
クレイアニメ『ひつじのショーン』の長編劇場版第2弾。大傑作だった前作『バック・トゥ・ザ・ホーム』に引けを取らない面白さに大満足!
クレイアニメとしてのクオリティの高さはもちろん、今作も約90分間を「セリフ無し」で楽しませてしまう徹底した仕事ぶりにとにかく脱帽。
名作SF映画のパロディも含め、小ネタの多さも楽しかったなぁ~。中でも牧羊犬のビッツァーが、飛んできた大量のゴミをしっかり分別してキャッチするシーンは最高でしたw
ウエスト・サイド物語(1961年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:152分/出演:ナタリー・ウッド、ジョージ・チャキリス 他/監督:ロバート・ワイズ、ジェローム・ロビンス (鑑賞日:2021年11月18日)
スピルバーグのリメイク作が公開させるということで、この機会に初観賞。ミュージカルはあまり観ないタチなのですが、生き生きとした役者陣、心踊る楽曲の数々、完成度の高いダンスシーンなどなど・・・至福の2時間半でした。
古臭さをほとんど感じさせない部分も含め、やはり名作と言われるだけのものはありましたね~。まんまとリメイク版が観たくなりましたw
花束みたいな恋をした(2021年製作)/製作国:日本/上映時間:124分/出演:菅田将暉、有村架純 他/監督:土井裕泰(鑑賞日:2021年12月1日)
サブカルにまみれて生きている人には刺さること必至の恋愛映画。主役のふたりとは世代は違いますが、サブカル感度高めのふたりの暮らしぶりは、個人的に親近感わきまくりでしたw
地名、小説、漫画、ゲーム、押井守(本人)などなど、登場するネタがすべて実名なので、何気ないシーンにも実在感があふれていて楽しかったです。
そして秀逸だったのはクライマックス、ファミレスでふたりが残酷な月日の流れを見せつけられてしまうシーン。あれはもう泣くしかないよなぁ…。
音楽(2019年製作)/製作国:日本/上映時間:71分/声の出演:坂本慎太郎 他/監督:岩井澤健治 (鑑賞日:2021年12月18日)
かなりシンプルな絵柄なんだけど、ロトスコープ(実写映像から絵をトレースする手法)で描き出されたキャラクターたちが、いちいちエモい!w
アナ雪の「レリゴー」的な名曲は出てきませんが、クライマックスのライブシーンは心を揺さぶられること必至。音楽に対する初期衝動をド直球に具現化してみせた稀有な傑作だと思います!
ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作)/製作国:アメリカ/上映時間:132分/出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ 他/監督:ジェームズ・ガン(鑑賞日:2021年12月21日)
ディズニーの呪縛から解き放たれたジェームズ・ガンの本性、恐るべし…!w 高級食材を使ったB級グルメというか、まぁなんとも贅沢なバカ映画(褒め言葉)でしたね。確実に万人向けじゃないけど、ユルすぎたデヴィッド・エアー版(2016年公開)よりは断然良いです!
本作はやり過ぎかもしれませんが、DC映画はこの調子でマーベルではやれないラインをガンガン攻めてほしいなぁ~。
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🎬【BEST DRAMA】2021年に観たベストドラマ!
ザ・ボーイズ(シーズン1〜2)
MCUの健全な世界とは対極にある、最高にゲスいスーパーヒーローもの。
舞台は企業に管理されたスーパーヒーローたちが活躍する世界。健全なパブリックイメージとは裏腹に、ヒーローたちは皆クセモノぞろい。そんな彼らに被害を受けた一般人たちが手を組み、復讐に打って出るというお話。
グロ&エロ描写てんこ盛りですが、ドラマ自体はしっかりした作りなので、シーズン1~2ぶっ通しで観てしまいました。こんなイカれたドラマ(誉め言葉)に出演を決め、見事に演じきったキャスト陣に拍手拍手。特にヒーローチームのリーダー「ホームランダー」役のアントニー・スターは素晴らしかったなぁ~。あの突き抜けたヤバさは、ある意味ジョーカーを超えてるかも‥‥w
The Tick / ティック~運命のスーパーヒーロー~(シーズン1〜2)
会計士のアーサーと奇妙な青い超人のティックがタッグを組み、死んだとされていた大悪党テラーの陰謀に立ち向かうコメディドラマ。
2001年にやった実写ドラマがコケちゃったので、この復活には驚きました。意外と人気あるのかな?前シリーズは原作コミックに寄せた、かなりスラップスティックな内容だったのですが、今シリーズはそのノリを踏襲しつつも、MCU以降の空気感をしっかり意識したスーパーヒーローものになってました。ユルさと緊張感のバランスがなかなか絶妙で面白かったです!
後半はアベンジャーズ的な展開になっていくのですが、ラストへのたたみ掛けはベタだけどけっこう盛り上がったなぁ~。でも結局ティックの素性が謎のままなので、シーズン3があるのならそこら辺を深掘りしてほしい!
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📺【BEST TV ANIMATION】2021年に観たベストTVアニメ!
フューチュラマ(Futurama)
『ザ・シンプソンズ』の作者マット・グレイニングによる大人向けのコメディアニメ。1999〜2013年に放映されたのですが、日本では長編版がWOWOWでチラッと放送されただけで、本編のTVシリーズは完全にスルー。そんなずーっと見たいと思っていた作品が、まさかのディズニープラスに降臨!しれっと全エピソード(シーズン1〜10)が字幕付きでラインナップされてました。
内容はというと、やはり大人向けだけあって下ネタはけっこう多めw でもSF版『ザ・シンプソンズ』というか、シュールであっけらかんとしたギャグが満載でメチャ楽しいです。スルーされちゃった理由もわかる気もしますが、これはもっと早くやってほしかったなぁ〜。
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🎮【BEST GAME】 2021年にプレイしたベストゲーム!
マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(スクウェア・エニックス)
MCUのはみ出し者チーム『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(以下GOG)が主役のアクション・アドベンチャー。プレイヤーはリーダーのスター・ロードとなって冒険を繰り広げるわけですが、とにかくキャラが会話しまくるので、GOGならではのまとまりのないイチャイチャ感がたっぷり味わえますw ロード時間がちょっと長いのが難点ですが、個別の得意技やチームの士気を駆使するバトルシステムは軽妙で楽しいし、80'Sの楽曲が満載なのもグッド!
DLCでプレイできるシリーズ1作目のバージョン(キャラ&BGM)が最高!個人的にはあのポリゴン丸出しのキャラデザインこそが「バーチャファイター」だと思ってます。ガキーン!ドゴーン!など、人体から発せられたものとは思えない豪快な効果音もやっぱイイなぁ〜。
Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(SIE)
ピーター・パーカーが主人公の前作『Marvel’s Spider-Man』も良かったけど、本作はさらにブラッシュアップされた仕上がりになっていて素晴らしかったです!例によって様々なコスチュームが用意されているんだけど、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』と同じフレーム数の動きを再現&エフェクトが描き文字になって飛び出す「スパイダーバース・スーツ」は驚きました。こだわりすぎでしょw
サムライジャック:時空の戦い(DMM GAMES)
なぜ今ゲーム化!?と真っ先に思ってしまいましたが、原作アニメのファンとしては、これはホントに嬉しいサプライズ。アクションゲームとしては普通の出来でしたが、アニメのテイストを忠実に再現した世界観とグラフィックがとにかく見事です。日本では未放送のシーズン5の内容も盛り込まれていたので(たぶん)、これを機に日本語版をまとめてソフト化してほしいなぁ。
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🚀【BEST TOYS】2021年に買ったベストオモチャ!
BACK TO THE FUTURE Action Figure – Ultimate Doc Brown(NECA)
NECA社製『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のアクション・フィギュアシリーズのドク(写真左)です。昨年発売されたマーティ(写真右)は正直ビミョ〜な仕上がり(見る角度によっては似てます)でしたが、ドクは笑っちゃうほどソックリ!顔パーツは2種類付属しているのですが、驚き顔の方はもうドクというか、クリストファー・ロイドそのものw
フィギュアの後ろにあるのは、デロリアンの運転席に設置されているタイムサーキット(タイムスリップの時間を設定する装置)型のLEDライト。Numskull社製のオフィシャル商品で、ただ光るだけですがオブジェとしてサイコーです。
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📚【BEST BOOK】2021年に読んだ面白かった本!
ミュータントタートルズ:クラシックコレクション 1(フェーズシックス)
1984年にケビン・イーストマン&ピーター・レアードが手がけた『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のオリジン・コミックをフルカラー仕様で単行本化。ハッキリ言ってクオリティ的には同人誌レベルなのですが、その後の爆発的なブームを予感させる魅力が詰まってましたねぇ。荒削りながらも、デビュー作ならではの熱量の高さに刺激をもらいました。続刊も楽しみです!
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🎧【BEST MUSIC】2021年はこんな曲をヘビロテしてました♫
●MONDO GROSSO『Everything Needs Love feat. BoA (RE-NEW JP)』
●The Chemical Brothers『The Darkness That You Fear』
●hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)『蓮等-hustler-』
●Night Tempo『Wonderland (feat. BONNIE PINK)』
●YOSA & TAAR『Perfect Fire ft. Taro from Attractions』
●Rainych & evening cinema『RIDE ON TIME』
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🎉【Goodbye 2021】今年の私的総括
今年は夏ごろに約10年ぶりにパソコンを買い替え、それに合わせて液晶ペンタブレットを導入。ついに慣れ親しんだ原稿用紙&ペン(ミリペン)とお別れすることに・・・。そんなわけで、作業環境のデジタル化がさらに進んだ年でしたねぇ〜。
著作物に関しては、作画を担当している漫画『おしりダンディ ザ・ヤング』(集英社)の単行本を、おかげさまで2冊発売できました。来年もガンバリまーす!
発掘!私的文化遺産
新潟の実家から、大掃除をした際に出てきた僕の私物がダンボールでドカっと送られてきた。メインは幼稚園時代のお絵描き集、小中高の通知表、卒業アルバム、文集などなど・・・。そんな中、こんな思い出深いモノたちも混じってましたw
↑ 1982年公開の映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の試写会で、入場者に配られた安彦良和の複製カラー色紙。この作品、試写で観てたのか!すっかり忘れてた・・・。安彦さんの絵ってコッテリした塗りももちろんイイけど、こーゆうラフなタッチもすごくイイんだよねぇ〜。
↑ 湖川友謙、大河原邦男、塩山紀生の合作色紙!これは1983年に公開された『ザブングル グラフィティ』と『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』の試写会特典。できれば『チョロQダグラム』(芦田豊雄画)も入れてほしかったなぁ。
↑ これは高校時代、実家の近所にあったおもちゃ屋で開催されたプラモコンテストでもらった賞状。3位となっていますが、実質ビリだったと思います・・・w
出品したのは、当時ハマっていたハセガワのデフォルメ飛行機シリーズ『たまごひこーき』のSR-71 ブラックバード。このシリーズ、調べてみたら今も続いていてビックリ!まだ手に入るんだったら、また作ってみようかなー。
●『たまごひこーき』の詳細はコチラ→ 株式会社 ハセガワ
↑ でもって10代後半に夢中になった映画のパンフがゾロゾロと・・・。うひゃー、ラインナップが80年代丸出し!w 当時はまだ映画は映画館でしか観れない時代だったので、ホントに娯楽の中心だったなぁ。『イウォーク・アドベンチャー』は19時頃スタートの試写会で観たんだけど、初めて体験した夜の映画館の妙なワクワク感は今もしっかり覚えてます。